きらら舎鉱物倶楽部TOP鉱物手帖03 雲母

鉱物手帖について
サイズ:A6
ページ:16ページ
印 刷:オフセットフルカラー
発行日:2012.2.4
価 格:¥300(通販¥315)(おまけ付き。実験用のおまけ付きは¥600)

鉱物・標本カフェ開催日に合わせて発行しています。
「鉱物倶楽部や手帖についての説明」、「鉱物に関する基礎知識について」を少し、 「各号にて取り上げる鉱物について」、鉱物・標本カフェおよびその補習として カフェにて行う「理科時間の実験や観察の手引き」をその内容としています。

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鉱物手帖03
鉱物手帖03は雲母を特集しています。
補足事項、詳細の追記などはこのページに掲載していきます。

宮澤賢治作品の中の雲母
宮澤賢治は石っこ賢さんと呼ばれたほど、鉱物が好きだったようで、作品の中にも多くの鉱物が登場します。
鉱物手帖でも特集する鉱物が賢治作品の中でどんな登場をしているのかをご紹介していきたいと思います。
『楢ノ木大学士の野宿』
宝石学の専門である楢ノ木大学士の処へ貝の火兄弟商会の支配人がやってきて、 上等な蛋白石を採集してきてほしいと依頼するとこから始まります。
そして大学士は「途方もない長い外套ぐゎいたうを着、変な灰色の袋のやうな背嚢をしょひ、七キログラムもありさうな、 素敵な大きなかなづちを持って」上野駅から採集旅行にでかけます。
野宿第一夜はラクシャン4兄弟が登場します。兄弟は「峰」です。
火から生まれた自分たちは偉く、青ざめた水から生まれた山をバカにしています。 カンランガンが主要成分なことを「血統がいい」という表現は面白いです。
野宿第二夜は花崗岩の中の鉱物たちの喧嘩を聞きます。喧嘩の仲裁に双子のオーソクレが入ります。 オーソクレはオーソクレース(正長石)のことで双子というのは双晶なのかなと推測すると楽しめます。 雲母はここでバイオタさんという名前で登場します。 バイオタイトなので黒雲母。これが蛭石病という診断を受ける、つまりは加水黒雲母になちゃった(初期だけど)という話で、 鉱物手帖03にも書いた「岩石の風化の過程で前述のカリウムが抜け、その隙間に水が入りこんだ加水黒雲母」というわけです。
宮澤賢治作品については、青空文庫さんのご協力で、作品へのリンクを許可していただいているので、ぜひ全文を読んで、登場 する擬人化された鉱物をお愉しみください。

鉱物手帖表紙

鉱物手帖裏表紙