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ルーチカ
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ルーチカ手帖についてはルーチカのWEBサイトをご覧ください。


ステルクララのロケット倶楽部

ステルクララは現在、ルーチカの遊び場になっている架空の街。
作ったのはルーチカが銀座月光荘で「キモチを贈る100の脇役」というイベントを開催した年。ルーチカ手帖ではVol.3です。
その後試行錯誤を重ねて、今の「ルーチカの遊び場」という位置に落ち着いてきました。
街の地図があって、友人知人の作家さんたちが住人としてリンクされているため、なんとなく、勝手なストーリーを展開することに遠慮があって 、その結果、放置してしまっていました。でも、放置しているより、勝手に遊んでしまえと、いろいろ書き散らかしている妄想話をこの機会に一挙、ステルクララへ集結してしまおうと今回決意しました(そんな大袈裟なものでもないんですけど) 。
ルーチカ手帖にはページに収まるように、さらにルーチカの説明を踏まえて、ルーチカ手帖用の『ロケット倶楽部』として短いお話に仕立てています。
この他に、ベースとなっているステルクララのロケット倶楽部の話は小さな写真絵本として製作しました。

写真絵本/ロケット倶楽部
>>注文
>>関連ブログ『ロケット倶楽部~初めての打ち上げ~』


【登場人物】
ラウリ カイの親友。ちょっと気弱な性格。
カイ ラウリの親友。負けず嫌いで、頭脳明晰スポーツ万能。甘いものが苦手。
レオ ロケットにカメラを搭載して宇宙空間や空から見た地上の写真などを撮影する仕事をしている。
現在は月光カフェの店主が「副業」で留守の間、店番をしていて、退屈なのでロケット倶楽部を作ってみた。

【用語集】
ステルクララ 半島になった丘にある架空の街。
ステルクララはエスペラント語で「星が明るい」という意味。
ギムナジウム ステルクララにある寄宿舎のある学校。
ドイツの伝統的な7年制または9年制の普通中等学校の名称から拝借。
(固有名詞を使った名称はあえて決めていない)
月光カフェ ステルクララにあるカフェ。
こちらの世界のcafeSAYAとポストでつながっている。
店主は副業で「記憶の欠片を探す仕事」をしている。
薄荷油の結晶 薄荷の葉から精製結晶させたもの。
絞ったタオルにはさんで電子レンジをかけると、ミントタオルができる。
煙草のフィルターに挿し、炙って溶かすと薄荷煙草になる。
ロケットエンジン モデルロケットを飛ばすためのエンジン。
火薬と土と紙で作られていて、
A8-3、B6-2などという型式がある。
このAとかBというのが全力積(Ns)つまりパワーであり、火薬の量でもある。 A型、B型、C型……とP型までのものがある。日本ではJ型までしか使えない。
次の数字は平均推力(N)。エンジンが1秒間に出すことができるパワー。
最後の数字が延時時間(秒)。エンジンに点火されると、まず推進薬が燃焼する。推進薬が燃え尽きてからパラシュートを 放出するまでのは延時薬が燃焼するのだが、この時間が延時時間。
ちなみに、延時薬が燃え尽きると今度は放出薬に火が移り、その名のとおりパラシュートを放出する。
宇宙空間 国際航空連盟では地上から100 kmをカーマン・ラインとして、宇宙空間と大気圏の境界線と定義している。
対流圏(Trorposphare)は航空機が飛ぶ区域で地上から約18kmくらいまで。
成層圏 (stratosphere)は対流圏以上で地上から約50kmくらいまでの、高層気象観測用観測気球などが飛んでいる区域。
中間圏 (mesosphere)は成層圏以上で地上から約80kmくらいまで。流星が燃える区域。
熱圏(thermosphere)は中間圏以上地上690kmの区域。80~100kmのところでオーロラが発生していて、レオは主にこの撮影をするという話が別のお話で登場する。
スペースシャトルはこれより上空を飛ぶ。
外気圏(Exosphere)は大気層のうち、最も外側の層。
セーフティーキャップ モデルロケットのランチャーのトップにかぶせるキャップのこと。
打ち上げ時以外、常にランチャーロッドにかぶせておかなければならない。
これと点火のキーがつながっていて、点火する際にはキャップをはずして、 ランチャーから5m離れた点火装置のスイッチを入れる。
リカバリー 打上げたロケットを回収すること。
パラシュートが開いて降りてくるものが主流で、パラシュート・リカバリーという。
この他に軽い機体であれば、そのまま落ちてくるフェザー・リカバリー。
細長いリボンをつけてひらひらさせて降りてくるストリーマー・リカバリー。
回転翼を広げてくるくると降りてくるヘリコプター・リカバリー。
機体をぐるぐる回転させて降りてくるタンブル・リカバリー。
グライダーのように滑空して降りてくるグライド・リカバリーなどがある。
パラシュートが開かない 寒さでビニールが硬くなっていたり、湿気でくっついてしまっていたりして開かない場合、 パラシュートのシュラウドラインが絡まってしまっている場合などの原因が考えられる。
2mほどしか上がらない 機体の重量に対してエンジンの力が弱いとこうなる。逆に機体の重量に 対してエンジンの力が大き過ぎると高く飛びすぎてしまう。
高く飛びすぎると落下位置のずれも大きくなり、回収できないこともあるほか、 高度250m以上に達する場合にはノータムという航空情報を航空会社へ事前に知らせなくてはいけない規則があるので、これを超えないようにエンジンを選ぶ必要がある。

この他、マーキュリー計画やペンシルロケットに関する話はプライベートブログで紹介します。
また、モデルロケットに関することについては次号『ロケット倶楽部教本』にて。