2016年に『鉱物と理科室のぬりえ』を作りました。
塗り絵用の線画の描き方を覚えました。
しかし、鉱物標本は2つとして同じものはありません。それの塗り絵は難しいとずっと思っていて、ある日ひらめいたのでした。
写真彩色画!
2020年からカフェのワークショップとしても始めます。
塗り絵なので、下絵を用意しなければなりませんので、月に2枚くらいずつ作っていこうと思います。
水彩画用紙に印刷した下絵を水彩色鉛筆で塗っていきます。
最終的に水でぼかしても、そのまま鉛筆の線をいかしてもよいと思います。
鉱物名や産地を鉛筆で描き込んで、額に入れて飾ったら、そこそこ素敵です。
一番よいのは、薄くても下絵があるので、どこをどう塗っていいのかがわかることです。
もう一つ。
写真彩色画が平面ならば、こちらは立体。
ヒントは中国の鉱物屋さんでした。
中国の方は磨いたルチルクォーツの周りにさらに水晶を育ててみたり、
水晶群晶の上に色付き水晶を育ててみたり、胡散臭いといえば胡散臭いのですが、その技術は素晴らしいのです。
水晶の上に水色の水晶を育てたブルートップ水晶は、半人工ではあっても好きな標本です。
ブルートップ水晶については過去のノートをご参照ください。 >>水晶の加工とブルートップ水晶
最近ではかなり大胆なものも売り出されています。
これは、一瞬、本物かと思ってしまいましたが、この業者の他の標本を見ると・・・・・
黄鉄鉱と蛍石が随伴する標本だと言います。
確かに素材は間違いありませんが、天然だといいはる・・・・・天然でこんな八面体が生えている中国の標本はありません。
新産のモンゴルのピンク色の蛍石は八面体の結晶をしていますが、この八面体は、よくある中国産の劈開片にしか見えません。
さらに黄鉄鉱の球に紫水晶の単結晶が突き刺さっているのもあって、それはちょうどポマンダーみたいです。
ポマンダーというのはオレンジやリンゴにびっしりとクローブを刺して、シナモンやナツメグなどの香辛料をまぶした球体です。
でも面白い・・・・・
天然だといいはる中国業者は問題ですが、これ、作ったら面白いかもしれないと思いました。
以前は、黄鉄鉱や水晶に歯車や蛍石をくっつけた空想標本を作っていたこともありましたが、今回は母岩を粘土で作ります。
#001
母岩は細かい黄鉄鉱の欠片で作り、そこに南アフリカ産の蛍石とイリノイ州産蛍石(オールドコレクションのワインカラー)と研磨前のアクセサリー用ラブライドライトの欠片をコラージュしました。
こんな随伴標本はありませんが、ちょっとかわいい。
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