1日からはじめた『小さな博物学日記』。
わけあって、17文字×12行 という縛りの文字数で書いているので、書ききれなかった分はここでフォローする。
『小さな博物学日記』1月3日(金)
年末の三省堂書店神保町いちのいちおふくわけカフェの恒例イベント。
今年はソーダを産地別蛍石のカラーということにしたいといわれた。
先に色が決まっていたので、その色の蛍石の有名産地についての原稿を提出した。
蛍石好きな方に同じ課題を出したら、ほとんどの方がピンクにはスイスかフランスの・・・つまりアルプスの蛍石と答えるだろう。
スイスもフランスもアルプスもモンブランもみな同じピンクの蛍石をさす。
しかし、困ったのがその後。
その産地の蛍石も納品しなければならないことになった。
蛍石のピンク色は稀少である。フランス産はさらに、である。
そして、高い。
都内(買いに行って間に合う範囲)の鉱物屋さんに片っ端から在庫を聞いてみると大塚のプラニー商会さんに在庫があるという。
しかし、価格が50万。
納品目安価格が2000円なのに、多少オーバーしてもいいとはいえ、オーバーしすぎだろう。
結局、蛍石はメキシコ産で妥協してもらった。
そんな稀少なピンク色蛍石なのだが、最近新産の蛍石がピンク色である。内モンゴルはレアメタルの採掘が始まってからいろいろな新産が登場しているが、今回もその中の一つ。
フランスのピンクほど透明感も美しさもないが、劈開片かのようなきっちりした八面体分離結晶が気持ちいい。
ふと、ピンク色の蛍石ってみんな八面体であるような気がした。ペルー産はきれいな結晶のものをみたことがないのだが、メキシコもフランスも・・・パキスタンはどうだっただろう。
今度すべてそろえて検証してみたいと思う。
ちなみにモンゴルのピンク蛍石に入っていた毛状の鉱物はブーランジェ鉱であった。
硫化鉱物の一種で鉛とアンチモンから出来ている繊維状結晶の鉱物である。
『小さな博物学日記』1月4日(土)
これはnoteに書いたまま。
発芽もするかどうかわからないが、とりあえず、観察を続ける。
『小さな博物学日記』1月5日(日)
今年は飼育・培養生物を少し整理しようと思う。世話にかける時間と費用がばかにならなくなっているため。
その中でサカサクラゲのポリプは手がかからないものの一つである。
水槽を洗うのも、かなり汚くなってからでいいし、餌もいざとなれば週一くらいでも問題はない。もっと給餌停止しても死にはしないだろう。
GWくらいから餌を増やして、9月の博物ふぇすに向けてクラゲを出させる計画である。
『小さな博物学日記』1月6日(月)
「オーケン石」
3日坊主はなんとか回避で6日目。
鉱物・生物・植物、時々天体を偏らないように書いていこうと思っているので今日は鉱物。
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