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2018年の活動テーマは「閉ざされた空間の詩学」でした。

幼い頃から閉ざされた空間に惹かれていました。
ビー玉の中に移り込む風景に浮かぶ気泡、巻貝の中から聞こえる波の音、抽斗の奥、コップの中で開く人工の花、
鉱物標本のクラックに浮かぶ虹、鉱物結晶の中の海底風景・・・・・

 

夏休みの工作の宿題は圧倒的に箱庭が多く、時には町、時には部屋、時には海底・・・・・

 

ある日、なんとなく惹かれていたこれらのものがすべて『空間の詩学』という一冊の本に収められているのを知りました。

やはり、閉ざされた空間には一種の人間を惹きつける詩学があるのだと、それまで脈絡なく惹かれていたものたちが一気に括られ腑に落ちました。

 

『空間の詩学』はフランスの哲学者ガストン・バシュラールが著したもので、もちろんわたしが読んだものは日本語翻訳されたものですので、バシュラールの意図するところとはかけ離れた解釈であったかもしれませんが、

 

以降、硝子壜の中、顕微鏡でのぞいたプレパラート、屋根裏部屋・・・・・心はさらに閉ざされた空間に引きこもっているのです。

 

 

 

 

 

「庭」というのは箱庭からの1文字です。

ジオラマとか箱庭というと、最近はいろいろなところで使われていて、やや手垢にまみれている感があったので、あえて「庭」とだけ表現しました。

また新刊『鉱物テラリウム・レシピ』~水槽やびんの中に作る鉱物の庭~の出版記念ということにもかけてあります。

 

小さな壜の中で命をつないで生きている生物、

水槽の中のウミブドウの森で遊ぶモノ、

薬壜の中で伸びる金属塩の草、

小さな試験管の中で虹色を呈する物質・・・・・閉ざされた空間の中に、庭=風景=詩学 があるのです。

 

 

次の小さな催事は小さなな部屋というサブタイトルになりました。

KentStudioセットとミニチュアメインの展示販売でした。

 

 

名古屋の催事では、蒐集箱に焦点をあてました。

アオアズマヤドリの蒐集箱、蛍石蒐集箱、蛍光物蒐集箱。

それぞれ廉価版とスペシャル版を作りました。

また、真鍮箱シリーズもセットしました。

 

ここまで。新刊の内容と、きらら舎の販売物の出張販売のようなものが多かったのですが、年末の催事では心象風景を切り取って、閉ざされた空間に閉じ込めてみます。

 

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