水槽で事件が起こりました!
きらら舎タイドプール水槽には、ウニやナマコ、マガキガイやエビ、イソギンチャクなどがいます。
ウニは大食漢で、餌を十分に与えないと他のウミウシやイソギンチャクなどを食べてしまいます。
春までは定期的に海藻を送ってもらっていたのですが、夏からアオサが全く採れず、仕方がないので乾燥ワカメを与えていました。
これが残っていたことと、メイン外部濾過の他に投げ込み濾過(ロカボーイ)を入れてあったのですが、このチューブが外れていたことが原因のようで、今朝、大量の生き物が死んでいました(※)。
とりあえずは、はずれたチューブをもとに戻してロカボーイを稼働させ、外部濾過の水量をMAXにしました。
いくつかのウニやエビなどはまだ生きていたので、現在お休み中だったクラネタリウムに生存者を隔離しました。
クラネタリウムはリセット予定だったのですが、濾過室にサカサクラゲのポリプがコンタミしていたので、これのために海水を入れてあって濾過も行っていたのでした。
しかし、その移動の刺激で、こんな惨事の中、小さなコシダカウニが放卵してしまいました。
それを追って、サンショウウニたちが放精・放卵・・・・・
再度個別容器(独房と呼んでいます)に隔離。
悲惨な水槽をじっと眺めて、生存しているものの救出を続けている中、巨大なガンガゼの棘が指に刺さってしまいました。
とにかく、痛いのです。
ガンガゼの棘は折れやすく、触っただけで刺さって指の中に棘の先が残ります。トゲには毒があり(毒の成分は解明されていないようです)、場合によっては、体が麻痺したり、呼吸困難を起こしたりする重症なケースもあるらしいのですが、とりあえず、ビーカーにお酢を入れてそれに指を浸しながら作業を続けました。
実は、わたしは足に蛍石の破片もささっていて、取れないまま埋まっています。今度はガンガゼの棘を持つ人間になってしまいました(笑)
月末締切の仕事があるので、とりあえずは生存者確保をしてから水槽のリセットをしたいと思います。
しかし、実験室はウニのプルテウスだらけとなりました・・・・・
ちなみに、コシダカウニの卵はサンショウウニの精子では受精しませんでした。
キートセラスのブースト培養も開始しないと。
※ここからはその後のお話
いつもは姿が見えないテッポウエビも水槽の前のほうに出てきてぐったりしていました。ガンガゼは長い棘をぐったり下に落として動きませんでした。
ウニも棘が落ち始めているのがいました。
もはや水槽は悲惨な状況でした。
でも、結構、復活しました。びっくりです。
死んでしまったかもしれないものはタライに移動し、もう少し様子を見ます。