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きらら舎で扱う活字のはなし

きらら舎 叔父が写植会社をやっていたため、印刷に興味を持ったのはかなり幼い頃でした。
叔父の会社に遊びに行って初めて見せてもらったものは、何かの図鑑か百科事典のようなもので、 まだ未完成だった版下がとても素敵なものに見えた記憶があります。そんな工程途中のものが魅力的に見えたのはすべて、宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』でジョバンニがアルバイトをしていた活版所のイメージによるものです。 『銀河鉄道の夜』に登場する活版所のイメージは 実際の日本における印刷所とは異世界で、ペン画などでみかける西欧の活版所のものです。

活版所 「……家へは帰らずジョバンニが町を三つ曲ってある大きな活版処にはいってすぐ入口の計算台に居ただぶだぶの白いシャツを着た人におじぎをしてジョバンニは靴をぬいで上りますと、突き当りの大きな扉をあけました。中にはまだ昼なのに電燈がついてたくさんの輪転器がばたりばたりとまわり、きれで頭をしばったりラムプシェードをかけたりした人たちが、何か歌うように読んだり数えたりしながらたくさん働いて居りました。
ジョバンニはすぐ入口から三番目の高い卓子(テーブル)に座った人の所へ行っておじぎをしました。その人はしばらく棚をさがしてから、
「これだけ拾って行けるかね。」と云いながら、一枚の紙切れを渡しました。ジョバンニはその人の卓子の足もとから一つの小さな平たい函をとりだして向うの電燈のたくさんついた、たてかけてある壁の隅の所へしゃがみ込むと小さなピンセットでまるで粟粒ぐらいの活字を次から次と拾いはじめました。青い胸あてをした人がジョバンニのうしろを通りながら、
「よう、虫めがね君、お早う。」と云いますと、近くの四五人の人たちが声もたてずこっちも向かずに冷くわらいました。
ジョバンニは何べんも眼を拭いながら活字をだんだんひろいました。
六時がうってしばらくたったころ、ジョバンニは拾った活字をいっぱいに入れた平たい箱をもういちど手にもった紙きれと引き合せてから、さっきの卓子の人へ持って来ました。その人は黙ってそれを受け取って微かにうなずきました。
ジョバンニはおじぎをすると扉をあけてさっきの計算台のところに来ました。するとさっきの白服を着た人がやっぱりだまって小さな銀貨を一つジョバンニに渡しました。」

そのまま「活版」のイメージはヨハネス・グーテンベルク(Johannes Gensfleisch zur Laden zum Gutenberg)につながります。

WEBを生業としていた時でも、「紙」や「印刷物」は好きで、ご無沙汰してしまった知人への挨拶やお礼には、紙を選び、インクや筆記具を選んで手紙をしたためていたりしました。その結果、きらら舎には硝子ペンやインクがあり、したためた便りに捺すスタンプや添える文香・文鉱石があったりするわけです。

きらら舎の活字 活字は見た目も可愛いし、何より小さな小さな文字が鮮明に捺せるので個人的には以前からいくつか所有していました。実際にそれで文章を打つのは大変なので、一言だけをカードに捺したり、華押代りに一文字だけ捺したり……。
ある時は冬の便りに、「雪」という文字を雪のように捺して、中に一文字だけ「好」という文字を入れたりして(若かったなあ)。残念ながら、この寒中見舞いを装った恋文は恋文だと気づかれることなく
「よく見ると、あれ、雪って字なのなあ~。よくあんなにちっこい文字を捺せたよなあ~」
という、6ポイントの活字への賛辞をいただくだけで役目を終えてしまったのでした。

ただ、こうして自分で使用していた時には、この「活字」を商品にしようなんて思っていなかったのですが、その後「活字愛好者」に出逢ってしまったのです。いろいろな方が自分なりの活用法で活字を素敵に使っていらっしゃいました。
また、同じ時期に店終いする活版印刷屋さんにも出会い、そこで使われていた活字の1/3ほど買い取らせていただきました(この活字はその後、カフェイベントとして活字拾いを行い、現在は少しづつヤフオクで販売しています)。
こんなことが重なって、活字を素敵に使っていただける方へ、お裾分けを始めました。



《活字の上手な捺し方》
きらら舎の活字
ご購入いただいた活字は、和紙や厚みのある柔らかめの紙に捺すと、活版ならではのへこみがでます。
ゴム印はそれ自体が伸縮してインクをつけることができますが、活字は硬いので捺される面自体の弾力が必要です。ゴムマットや紙を数枚重ねた上で捺してください。
複数の文字をまとめて捺す場合は、セロテープなどでまとめて、溝に左手の爪をひっかけるようにして押さえ、右手で板などで押さえて均一に力がかかるようにします。部分的に何度か押し付けるようにしても効果的です。
手捺し用のフォルダーもありますが、どうも真ん中がかすれます。

《活字のサイズ》
活版活字のサイズ単位にはポイントと号があります。ポイントはフランスのフルニエという人が定めたフルニエ・ポイント、 その後、フランスのディドーが定めたディドー・ポイント、その後全米の活字鋳造業者が、アメリカの活字鋳造所MS&Jのジョンソン・パイカ活字を基準にして 定められたアメリカンポイントの3つがあります。
フルニエ・ポイントは1point≒0.34882mm(その時に使用していたシセロの12分の1=1ポワン※)
ディドー・ポイントは1point≒0.37597mm(1point=1/72インチ)
アメリカン・ポイントは1point≒0.3514mm(ジョンソン・パイカ活字の12分の1=1ポイント、83パイカ=35cm)
日本やイギリスではアメリカン・ポイントが採用されています。
1962 年(昭和 37 )には 1pt. = 0.3514mm とすることが JIS 規格として制定されました。きらら舎で表記しているサイズはあまり細かくしてもかえってわかりづらいので、1point=0.35mmで計算しています。