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URANOIAという単語の生みの親、稲垣足穂の作品の中から、妄想を生むきっかけになる「言葉」を 拾ってみます。

【飛行機】
足穂は十代の頃、複葉機の製作をしたことがあります。結局完成したものは地面から浮かぶこともなく、 自らの視力の悪さへの自覚もあり、早々に飛行機を作る夢を諦めます。
このことが結果的にさらに美しく完全たる創造物としての飛行機を生む事になったわけですが。
『天体嗜好症』に登場するオットーの名前はリリ・エンタール兄弟から取ったものと思われます。 リリ・エンタール兄弟は、以前の天氣後報(ブログ)にも書いたことがあるのですが(2008年12月17日「グレン・カーチスの飛行艇」)鳥の翼の構造や飛び方の研究をしてグライダーを自作し、動力のない装置で初めて空を飛んだ人間です。ドイツでは「飛行機の父」と呼ばれています。
この兄のほうの名前がオットー。
その後、動力で空を飛んだのがアメリカのライト兄弟。でライト兄弟の名前も足穂の作品や語録にたびたび登場します。 個人的にはライト兄弟より彼らのライバルだったグレンカーチスが好きだということも前述のブログに書いたことですが。
風を感じて空を飛ぶことは、妄想としてはまず、挙げておかなくてはならないことです。

【シガレット】
この10月から煙草税が大幅に値上げとなり、嫌煙人間としては大歓迎だったのに、ある日事務所の倉庫にたくさんの紙袋が詰まれていました。なんとKENTさんが買いこんだ30カートンもの大量の煙草……。あれにはがっかりしましたが、 カートン買いするともらえるらしい景品でまんまと買収されて、まだまだ煙い日々は終わりそうにありません。
現実では煙草の煙のないところで暮らしたいと思いながら、煙草に関するグッズが大好きです。煙草を吸わないのにジッポや紙煙草を巻く機械や紙なんかを持っていたりします。燐寸も好き。煙草や葉巻の箱(昔のもの)も好き。
足穂はニコチン中毒でした。そのせいか作品にも、いろいろな場面で登場人物は煙草を吸っています。「シガレット」が登場すると、少し懐かしくってハイカラなジャズのメロディーが頭の中に流れます。