ヘイケボタルの幼虫。
そろそろ上陸の季節となりました。
5月~7月に終令となった幼虫は、雨の日(低気圧)の夜に発光しながら上陸します。
しかし、5~7月とは個体差あり過ぎです。
今回はあまり頻繁に餌を与えていないので、成長が遅いと思うのですが、とりあえず、一番早い場合に合わせて上陸セットを作りました。
上陸セットは飼育舎によっていろいろあるみたいです。
きらら舎では、水槽の中にタッパを置き、周りに上陸用の土を入れました。
ファイルバインダーの表紙を切ってスロープを作りました。
ヘイケボタルの幼虫は1~5cmくらいの深さに潜って土繭を作るので、斜面を作ってそのくらいの深さにし、上にミズゴケを置き、さらにいくつかの苔を植えました。
本当はウィローモスなどがよいようですが、とりあえず手元にあるものを植えました。
写真の茶色い部分がミズゴケです。園芸用の乾燥したものをびちょびちょにして敷いています。
タッパには幼虫が集まっていた石を1つだけ置きました。
うまく登ってくれるといいのですが。
水場をタッパにしたのは、水交換や掃除をしやすくするためです。
個体差があるので、一斉に上陸するわけではありません。土は湿っていたほうが潜りやすいそうなので、毎日、夕刻になったら霧吹きで水をかけます。
容器は玄関や屋外の雨風の影響がなく、陽が沈んだら暗くなる場所に置きます。
雨の日の夜8時以降にちょこちょこ観察します。
ほたる倶楽部のメンバーの方の幼虫は、上陸セットを作る前に蛹になってしまったそうです。
上陸の観察には、灯りは付けません。
真っ暗な中で、小さな点が2つ動くのが見えます。腹の8番目の節の背板の両側が光ります。
幼虫の発光は点滅しません。
上陸して土に潜り、土繭を作ります。
土繭を掘り出した写真を見たことがありますが、チョコボールのようです。
つるつるじゃなくって、土繭なので、クランチチョコといった感じ。
割ると中に蛹になった蛍がいます。
蛹も光ります。
このまま、餌やりは続け、水を交換しながら世話をし、全員がいなくなったら(上陸して土に潜ったら)一度タッパを洗って、きれいな水をはります。
水は水槽内の湿度を保つのに役立ちます。
それでも時々、土のほうにも水を入れます。
羽化の時期になるまでにビオトープを作りたいなあと思っています。
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