コノハミドリガイ/きらら舎生物部ウミウシ組

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【コノハミドリガイ】
Elysia ornata (Swainson, 1840)

 

コノハミドリガイ/きらら舎

 

ウミウシを飼ってみたいと思った人。結局は餌の調達ができずに諦めたことがあるかと思います。

しかし、ブラインシュリンプや海藻で飼育できるウミウシもいないわけではありません。

メリべウミウシはヨコエビやブラインシュリンプで飼育ができます。餌の捕り方も怪奇で、さらにつつくと柑橘系の香を出すという・・・飼ってみたいけれど大きくなる種類なのできらら舎水槽では無理です(60cmは必要)。

そんな中で、コノハミドリガイは餌がわかっているウミウシで、さらにその餌も入手困難ではなさそうです。

そして何より小さい!

温暖な海に生息するウミウシの仲間で、緑藻のハネモの仲間を摂餌します。そして、餌の緑藻の葉緑体を消化せずに体内に取り込み、取り込んだ葉緑体に光合成をさせることでエネルギーを得ることができるのです。

さらに最近、頭だけ残して体の大部分をみずから切り離したあと、心臓など体全体を3週間ほどで全再生することが発見されました。

>>こちら

 

頭にある角のようなものは触覚で水中を漂うにおいを感じ取ります。触覚の表面はでこぼこだったりふさふさだったりするのは、刺激を受ける面積を広くするためです。

「触角の後ろ側にある一番小さい黒い点が眼点」らしいのですが、点々が多くてよくわかりません。次回の生物部の観察会でよく観察してみます。

 

背中の後ろのほうにある冠みたいなものは、鰓で下に肛門があります。

餌はサンゴ水槽に大量発生してやっかいもの扱いをされるハネモ(の仲間)。

ウミウシを採集してくれる方に、磯でハネモ(または餌と思われるハネモの仲間)を探してもらって送ってもらう作戦です。

家の水槽にハネモがわいている方がいたらラッキー。

・・・・・と、考えていたら、カニ水槽に繁茂していたやっかいな藻がそれみたいで、ウミウシのいる水槽にいれたら早速食べ始めました。

採集者さんからたくさんのウミウシが到着し、生物部員に渡す前に、いろいろ調べておこうと別ルートからコノハミドリガイを入手しました。

別ルートの子が到着しました。今いる個体に比べると白いです。

 

コノハミドリガイ/きらら舎

 

藻を長い間食べることができなかった証拠です。

葉緑体を保持しておける期間には限界があり、自分では葉緑体を作ることはできないので、エサにありつけない状態が続くとだんだん体が白くなっていくようです。

白色はきれいですが・・・。

コノハミドリガイ/きらら舎

並べてみると色の違いがよくわかります。

白っぽくなったコノハミドリガイがまたエサの海藻を食べると全身が緑色に戻るので、この白ちゃんが緑ちゃんになったら、餌を食べている証拠にもなりますね。

で、翌朝。

コノハミドリガイ/きらら舎

ちょっと遠くて、水が動いているので(ブクブク)あまりちゃんと撮影できませんでしたが、少し、色が付いていますね。

白かったほうがきれいではありますが、仕方ない。

 

ちなみに、ウミウシは軟体動物門腹足綱(巻貝の仲間)に属し、殻を持っているものもいます。

殻を持たないウミウシも幼生(巻貝の仲間なのでベリジャー幼生です)の時には貝殻を持っています。

幼生からウミウシにするのは難しそうですが、飼育して卵や幼生もみてみたいものです。

 

きらら舎生物部ウミウシ組、始動です!

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