クリスマスローズ2024

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クリスマスローズ・・・・・クリスマスのシーズンに咲くバラのような花なのでこう呼ばれていますが、東京ではクリスマスよりもう少し遅くシーズンを迎えます。

本来は、ヘレボルス・ニゲル (Helleborus niger)だけを指した名前でしたが、最近ではヘレボルス・オリエンタリス (Helleborus orientalis)などもクリスマスローズとして売られています。

花に見える部分は、植物学上では「花」ではなく「萼片」という部分です。そのため、本当は花は終わっている状態でもここは残っているため、鑑賞できる時間が長いのも特徴の一つです。

たとえば、白かった萼片が次第に緑がかったりしてきます。この色の変化もまた、楽しめます。

色は鮮やかなビビットカラーなものはなく、アンティークカラーが主流で、黒に近い紫や赤、緑色がかったものなどもあります。

 

桜(ソメイヨシノ)が満開を過ぎた頃(桜は地域によって開花時期が異なりますが、植物の播種や手入れはソメイヨシノを目安にするとよいのです)、剪定をします。

カサカサしている古い葉を柄の途中くらいから切り落とします。

花が終わっても楽しめると書きましたが、実際には早めに切り取ってしまうほうが株に負担をかけずにすみます。

 

クリスマスローズ/きらら舎

 

受粉できて種ができ始めているものを数個残して花を切ります。

種が大きく膨らんできたら、茶こし袋をかけておきます(弾けても袋の中に種が残る)。

 

クリスマスローズ/きらら舎

 

切り取った花は切り花として楽しめます。

クリスマスローズは俯いているものが多いので、水盤に水をはって浮かべるという飾り方も多く採用されています。

今回は小さな三角フラスコ入れておいたのですが、そのまま枯れてドライフラワーになりました。もしかしたら、はじめからドライインウォーター法でドライフラワーづくりを試したら、もう少しきれいにできあがったのかもしれません。

ドライフラワーには昔、流行ったハンギング法と、最近の主流のシリカゲル法がありますが、このドライインウォーター法は首が折れてしまったり、シリカゲル法に比べて退色・変色が激しいのであまり採用されないようです。

しかし、クリスマスローズだと変色しても、それはそれで雰囲気が出ますし、そもそももともとがアンティークな色合いなので、汚くなった感じはしません。

そして、最初からうなだれているので、首が下向きになってしまうのも気になりません。

 

クリスマスローズ/きらら舎

 

 

 

Categories: 生物・植物室