ステルクララという空想のパラレルワールドにある球体研究所。
ここでは所長のヴォーレンダング氏が、世界中の成分をマーブル化する研究をしています。
写真はまた、新しく商品をセットできたら撮影します。
DAY BREAK
ヴォーレンダング氏は、夜と朝の隙間の時刻が好きです。
地球上で、夜と昼の隙間、もっと詳しく言えば夜が朝に変わる直前と夕が夜に変わる直前の、数分、青く輝く空の色が好きなのです。
夕刻にはわざと部屋の電灯をつけずに窓から見える空を眺めていると、昼の光が薄くなり、やがて茜色に染まり、それがだんだんと青色に変わっていきます。
空から茜色が消えた瞬間には町も部屋の中も青色に染まります。
しかし、一人で眺める街の電灯が少し切なく感じることもあり、真っ暗な夜空が白み、やがて東から青い光が空を包んでいく時のほうが安らかな気持ちになります。
そこで、雨の日でもこの光を眺めることができるように、マーブル化してみようと思いました。
この時間の海では美しく青いマーブルができました。ならば、毎日自分が眺める、この窓からの空の輝きはマーブル化したらどんなものになるのか・・・・・。
空は確かに青色でした。
しかし、タイミングが遅れたのでしょうか。光ばかりが凝縮してしまったのでしょうか。
宇宙へ続く輝き始めた空がそのまま小さな球になったような、黎明の光が不思議な光沢を醸し出したマーブルとなりました。
青色や赤色、金色に輝きます。
個体差もあるようですが、氏はふと、昔働いていた宇宙空間でみた風景を思い出したのでした。
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