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きらら舎生物部 と さくり(科学コミュニケーション研究所)の、コラボプロジェクト「生き物係」。

大学研究室などの研究対象の生物を一般家庭で飼育・培養するというものです。

対象生物を、それを研究している方の説明を受けたうえで、飼育してみたいと思った方がまず応募します。

いくつかのアンケートに答えていただいて、研究者が「委託して問題なし」と判断された方へ生体をお分けします。

分譲の際には、送料・容器・手数料など若干かかります。

 

科学以前の博物学の時代から、市民が立派な研究者となり得ることは広く知られています。

生物への興味と好奇心、そして愛情で、独自の飼育と観察をし、発見したことなどを研究室へ戻すことが目的です。

・・・・・そんなプロジェクト。

 

研究室にとっては新鮮な(あるいは斬新な)レポートを得て、生体のバックアップもできます。

一般飼育者にとっては、日常ではなかなか実際に見ることができない生体を、研究者の指導の下、飼育・研究することができます。

ペットとしての飼育ではないので、責任があります。
当たり前ですが、廃棄(川や海へ放つことも含む)、販売、譲渡禁止です。

 

 

最初はネマトステラです。
ネットで検索するといくつかヒットしました。そのうちの一つ、東京大学分子生物学研究室(今ではここにはもうネマトステラはいないらしい)のWEBサイトによると、

ネマトステラとは刺胞動物花虫綱に属し、メデューサ型(クラゲ型)の生活環を持たず、一生をポリプ型で生活するものである

とのこと。

外見は一般的なイソギンチャクのイメージと異なり、細長で固着せず、体表は透明であり、どちらかといえばヒドラに近い。体全体が伸び縮みし、成体は最長で10~15 cmほどの個体になる。触手は胚発生から4本ずつ増えていき、成体では16本ほどになる。また、触手と口の周りに2種類の自家蛍光をもつ。

 

研究室では1/3濃度の人工海水中で、インキュベーター内での飼育をしているようですが、低温・高温に注意して室温でも飼育は容易らしい、そこで、100均で半透明の容器を買ってきました。

今回、ネマトステラを分けてくださった星先生は100均の靴箱を使用しているとのことですが、Zoomでの画像を見たものの、ピンとこなかったので別の100均の容器です。

 

4月25日(土)

 

 

 

5月2日(土)

星先生とのミーティングがZoomにて行われました。

その後、さくりの白根さんより、海外のツイッター記事を紹介してもらいました。

その中で、砂で飼育している研究室がありました。

一般的にはガラス皿でネマトステラを飼育している研究室が多いそうです。しかし

 

自然界では、 ネマトステラ は潮溜まりの堆積物に潜り込んでいます。

 

ということで、砂を敷いて飼育している写真が掲載されていました。

そこで、粒目の細かいサンゴ砂を敷いた飼育容器を用意しました。

本当は蟻の巣観察容器でやりたかったのですが、手元にはなく、ベタのお見合い水槽を使うことにしました。

すでにハマダンゴムシで使っていたので、ハマダンたちには、100均容器に移住していただきました。

 

ハマダンゴムシ/きらら舎

ハマダンゴムシ/きらら舎

 

ベタ容器にセットしたネマトステラ砂地栽培は1日静置して、水の白濁が収まるのを待ち、PHを計って(多分若干アルカリ性に傾いている)調整してから15体中7体を移動予定です。

自分の分10体に他の参加者の分を5体預かっているので、現在15体なのですが、何か殖えている気がします。

 

殖えているのは団子です。

ネマトステラ/きらら舎

直径 1 ~ 1.5 mm の肉団子みたいなものが2粒。

ネマトステラ/きらら舎

拡大するとネマトステラの断片にも見えます。

さらに動くので生きているようでもあります。

経過観察していきます。

 

さて、給餌ですが、ブラインシュリンプを食べるそうです。

うちでは2~3日に1回、ブライン給餌日があるので、それに合わせてやろうと思いますが、他のものも食べさせてみたい・・・・・と、いうことでミジンコ。

ネマトステラ/きらら舎

ブラインの時より、触手の動作が素早く、あっという間にミジンコは触手に包まれてしまいました。

この後、半透明な体の中へミジンコがどんどん押し込まれていくのが見えました。

 

この生き物係のプロジェクト。

定期的にご報告しつつ、新しいものがあったら飼育員を募ります。

「我こそ、市民研究者!」という方はどうぞ、お話を聞きにいらしてください。

 

Categories: 生物室

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