グラスリッツェン(Glasritzen)はドイツ語。
Glasはガラス、ritzenは傷をつけるという意味です。
先端にダイヤモンド(の粉)が付けられた専用のペンで、ガラスの表面に細かい模様を彫刻する技法です。
16世紀にヴェネチアで、ガラスにレース模様をつけたところが始まりと言われています。
本来は手彫りをするものです。手で彫る、あるいは削るというか・・・その方が、線や塗りの濃さや微妙なグラデーションを表現しやすいのですが、ルーターに比べて時間がかかります。
Cafe Scholeは90分しかないので、ルーターで行っています。最初は体験として、二回目以降では少しづついろいろな知識や技術を習得できるようにしたいと思います。合わせてリモート(Satellite Schole)として行っていきます。
きらら舎のScholeは、いずれも本職ではなく、学校の授業みたいなものだとお考えください。美術の先生は美大を出ていたとしても、授業でやること全てに専門ではありません。でも、まあまあ、教えることはできる。もちろん、授業の前には自分でいろいろ試作したり勉強したりしているはずです。
昭和の時代の小学校の低学年の担任に至っては、教科すべてと音楽・図工・体育、すべてを教えられることが必須でした。
・・・きらら舎もそんな感じです。
趣味として、自分でいろいろ得たものを共有しながら、一緒に楽しみましょうというスタンスなので、お教室とは違いますが、気軽に体験していただけます。
グラスリッツェンの針
本当は針は何種類かあります。針の種類についても当日説明しますが、第一回~三回目くらいでは、DCMなどの安いルーターとそれに付属している針で作ります。
先端の針部分を「ビット」といいます。「ダイヤモンド砥石ミニヤスリ」なんて日本語で書かれている場合もあります。多くのミニルーターではビットの軸径は2.34mm(メーカーによって2.33㎜ととか2.4mmなど、表示に違いはありますが誤差なので同じとしてください)というものが採用されています。
04B・・・経0.4mmで、とても細い線が描けます。
08B・・・狭い部分を彫るのに適しています。
12B・・・広い面を彫るのに適しています。
14B・・・面をフラットにするヤスリとして使います。
ビットにはこのほかに「Y」が付いているものがあります。これは先端に付けられたダイヤモンド粒子の大きさを表していて、Bは粉末の粒子は30ミクロン、Yは15ミクロンでYの方がとても細かいので、繊細な線を描くのに適しています。
2024年9月7日(土)
これらのサンプルは、すべてフリーハンドです。時間内でどれだけ作れるのだろうという実験。
そして、今回参加してくれたのは小学生。家から図案を描いて持ってきてくれました。
サテライト スコーレ/#001 フリーハンドでクロバー畑
多分、グラスリッツェンは下絵を用意し、それをペンで写し、書いた線をルーターでなぞるという方法が主流かと思います。
しかし、ワークショップをやってみて、とにかく一番最初は「なぞる」のではなく、「ルーターで楽しく描く」ことが大切だと感じました。そこで、フリーハンドから始めます。
グラスにクローバー畑を描きます。一緒にやっていきますが、実際には途中で「自分でじっくり取り組む時間」を設けます。描く絵については、説明のままに描けばだれでも描くことができますし、絵心のある方ならアレンジもできるようにしています。
14:00~15:00
グラスリッツェンの説明と道具の話、クロバーの茎を全体に描く。土(地面)は描いてもなくてもいい。いくつかに葉を書き入れる。
(休憩 60分)Zoomはつなぎません。この間に自分のペースで作業を進めておいてください。
16:00~17:00
花を描く。四つ葉を仕込む。好みで空を描いたり、蜂や蝶を飛ばしたりする。
実質は3時間ですが、Zoom録画は2回に分けます(休憩時間にはつなぎませんし、録画もしません)。後日、録画視聴ができます(参加者のみ視聴可能)。
当日で終わらなくてもご自分のペースで後日録画で行っていただけます。開催日後にキットをご購入いただいた場合も録画を先に見ていただいて、うまく行かない場合、わからないことがあった場合はZoom時間を個別に(10~20分)設けます。
予約開始は10月1日。開催は10月20日(日)の予定です。
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