カフェで香りの調合ワークショップを始めました。
アロマや香水ほど強くはないですが、香のものなので、お食事の方に配慮し、17時からのCafeScholeで行います。
テキスト代わりの手帖を、Kindleで出版しておきました。
価格設定を間違えたので¥445(税込)という変な価格です。
Kindle Unlimitedでは無料です。目次は「お香の調合ワークショップ」のページに記載しています。
インド産 老山白檀(ろうざんびゃくだん)
インド産の最高級白檀(サンダルウッド)のことを指します。
特に、マイソール地方(Mysore) で産出される白檀が最も品質が高いとされています。
1. 老山白檀の特徴
* 原産地
インドのカルナータカ州マイソール地方が主な産地。樹齢30年以上の老木から採取されるものが「老山白檀」と呼ばれます。
* 香りの特徴
甘く濃厚でクリーミーな香り(バニラや蜂蜜のような甘さ)
ほんのりスパイシーな温かみ(軽いスパイス感も感じる)
持続性が非常に高い(長時間香る)
* 色と質感
最高級のものは黄色みがかった木材で、香りが強く、粘り気があります。
木の中心部分(心材)が特に香り高いです。
2. 老山白檀の用途
* 香道(こうどう)
日本の香道では、最も貴重な香木の一つとされます。
燃やすと柔らかい甘さと深みのある香りが広がります。
「沈香」「伽羅」と並んで高級香木として扱われます。
* お香の調合
老山白檀は、単体でも十分に香りが楽しめますが、以下のような組み合わせで調合するとより深みのある香りになります。
① 優雅で甘い香り
老山白檀 + 零陵香 + 甘松(かんしょう)
→ ほんのりバニラのような甘さを強調し、優雅な香りに。
② スパイシーで温かみのある香り
老山白檀 + 山奈(さんない)+ 丁子(クローブ)
→ 甘さの中にスパイスの刺激をプラス。
③ 静寂で神聖な香り
老山白檀 + 沈香 + 龍脳
→ 落ち着きと奥深さのある香りで、瞑想やリラックスに最適。
3. 老山白檀の価値と入手について
最高級品は非常に希少
インド政府が白檀の輸出を厳しく制限しており、本物の老山白檀は入手困難。
価格も年々上昇しています。
「老山白檀」と称していても品質に差があり、木の年齢や産地によって香りが異なるため、信頼できる専門店での購入が推奨されます。
4. お香調合ワークショップでの活用
香水でも「ノート」というものがあります。香りの構成要素を時間の経過とともに分類したものです。香りはつけた瞬間から少しずつ変化していくため、それを三段階(トップノート・ミドルノート・ベースノート)で表現します。白檀はこのベースノートになります。香水にもベースノートとして使われています。
ワークショップでは白檀をベースにしていきます。
また、単体で楽しむのもおすすめです。
* まとめ
老山白檀は、インド産の最高級白檀であり、甘く深みのある香りが特徴。香道やお香調合において極めて貴重な素材。ワークショップで使用する際は、単体の香りを楽しんだ後、他の香料とブレンドすることで、より奥行きのある香りを作ることができる。
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