現在、多忙すぎで、書きかけている「お香の歴史」が止まっています(長いので)。
大学時代に調べた「組香」について、当時のノートなどをひっぱりだしてきて書いています。『香りの手帖』に書いても面白くないと思ったので、入れていないものです。
さて。その組香の前に、1人で楽しめる「聞香」というものがあります。
日本には「道」とつくものがいくつもあります。
「茶道」「華道」「書道」「剣道」「柔道」「空手道」「合気道」「弓道」・・・それから、あまり言葉としてはメジャーではないですが、「棋道」「歌道」「学道」「舞道」「能道」「薙刀道」・・・・・精神論になってくると、「武士道」「武道」「仏道」「神道」・・・
だんだん、「道」という漢字がゲシュタルト崩壊してきました(笑)
これらの中に「香道」というものがあります。そのはじめの一歩が「聞香」です。
今回の「香り調合」ワークショップでも、そこから始めます。ただし、本来の「聞香」は聞香炉に灰を入れ、そこに熾した炭(香たどん)を埋め、美しい模様を付けた山型にします。その上に銀葉という道具を置いて、その上に香木を乗せます。
だいたい200℃くらいで、香りが立ってきます。
これを、自分の部屋で火を使わないで楽しもうと思ったら・・・・・
てっとり早いのは「電気香炉」を使うことですが、ちゃんとしたものは高価ですし、そこまでお金をかけることもないと考えているため、きらら舎のお勧めは「カップウォーマー」。直に触れば火傷をするので注意ですが、通常は、珈琲や紅茶のカップを置いて温めるのにも使えます。
この上に容器を置きます。自分の持っているウォーマーの最高温度を覚えておいて、100均にある容器の耐熱温度をチェックしながら容器を買ってきます。
これに香材を入れます。
実は前述の銀葉。銀製のものが主流でしたが、そのうち、雲母のものも使われていました。雲母は耐熱ガラスがなかった時代、ストーブの窓にも採用されていたものです。雲母を使うのも風流ではありますが、火傷しやすそうなので、雲母を使う場合は小さなトング(氷や砂糖をつかむくらいの)を用意すると安心です。
そして、温度は50~100℃なので、使う香材は細かくします。
そうなんです! 聞香に使われるものは親指の爪くらいの大きさの、伽羅が多いのですが、低い温度で聞香を楽しむには、細かくすればOKです。「香りの調合」ワークショップでは刻んだものを使います。つまり、それを使えば、低い温度でも香が立ちます。
調合する際に次々に香を聞いていきますが、多分、その時はわけわかんなくなるかもしれないので、ご自宅で、一つづつ、ゆっくりと聞香をしてみてください。
これから、いろいろなことがAIでできてしまいます。でも、AIに書いてもらった商品説明とか・・・大げさで薄い気がしませんか?わたしも時々使ってみますが、「うへ~~~」ってことが多く、必ず書き直します。
ただし、今後だんだん、自分の言葉で何かを表すことって減ってくるでしょう。聞香にて、その香りを説明したり、調合した香に名前を付けたり・・・風流な遊びができそうです。
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