トンカ豆(Tonka bean)
主に南米(ブラジル、ベネズエラ、ガイアナなど)に分布し、香りの強いスパイスとして料理や香水、化粧品などに使われています。
トンカ豆は、形は黒くて細長く、表面にはシワがあります。「豆」と呼ばれていますが、実は豆ではなく、クマル(Dipteryx odorata)というマメ科の樹木の種子です。
デザート、カクテルなどの飲み物、香水に使われています。フランスでは、トンカ豆入りのアイスクリームやカスタードがポピュラーで、イギリスでは、トンカ豆をリキュールに漬け込んで香り付けをしたり、カクテルのシロップに混ぜたりします。
香水では香水の有名ブランドとして知られるフランス「ゲラン」にも、トンカ豆の香りを主役にした「トンカ アンペリアル」や長く人気を誇る傑作「シャリマー」があります。
イギリスのフレグランスブランド「ジョー·マローン」でも、トンカ豆を使った「ミルラ&トンカ」が、ディフーザーやアロマキャンドル、コロンやボディクリームなどのアイテムをシリーズ展開しています。
さて。このトンカ豆。お香調合用に入荷しました。
香りはバニラ、アーモンド(杏仁豆腐を思い出してください)、シナモン、カラメル、クローバーを合わせたような甘くスパイシーな香りです。
主成分はクマリン(Coumarin)。
食用にもなりますが、大量摂取すると肝毒性を持つ可能性があるため、一部の国(アメリカなど)では食品としての使用が制限されています。しかし、通常の使用量では問題はなく、ヨーロッパや日本ではスパイスや香料として少量の使用が認められています。
お香に使う場合は、カッターやナイフで少量切り取り、付属の乳鉢ですりつぶしてください。
1粒を10~20回に分けて使うくらいでちょうどいいかと思います。
コメントを残す