本日は本用に保存していたグロッシュラーガーネットと天青石をいくつか撮影しました。
【灰礬柘榴石/Grossular】
Sierra de las Cruces,
Mexico
柘榴石というのはグループ名で、成分によって鉄礬柘榴石、苦礬柘榴石などと分類されています。それが鉱物種の名前となります。
灰礬柘榴石。「灰」はカルシウムを表します。
化学組成式どおり(純粋)なものは無色となるはずですが、普通は少量の灰鉄柘榴石や灰鉻柘榴石成分を固溶体として含んで淡褐色や淡緑色をしています。
灰礬柘榴石で有名なのがケニアの緑色のもの。クロムを含むために緑色をしていて、透明度の高いものはツァボライト(Tsavolite)という宝石名で呼ばれます。
今回のものはメキシコ産で紅色は少量のマンガンに起因します。
この色はメキシコのこの地域でしか産出されず、ラズベリーガーネットと呼ばれて人気があります。
母岩はスカルン。
本の撮影用に保管していたもの。大小たくさんの結晶がついています&埋まっています。
【天青石/Celestite(Celestine)】
Sakoany Mine,
Madagascar.
マダガスカルにある鉱山のものです。
天青石の成分はストロンチウム。花火の赤色はストロンチウムの色で、炎色反応も赤。
標本の色は爽やかな空色ですが、燃やすと赤っていうのが気に入っています。
天青石6A
天青石6B
天青石6C
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