蛍石八面体劈開初心者様用01
蛍石の劈開は完全・・・と図鑑には書いてありますが、実際には産地や色や状態によっては絶対に割れないものもたくさんあります。
イギリスの強蛍光で有名なロジャリー(ダイアナマリア)周辺の蛍石鉱脈のものは双晶であるものが多く、大きな八面体は作れません。
アルゼンチンの縞々蛍石も難しい・・・
そんなわけで昔はイリノイ州産の八面体蛍石を作った際に出たチップを輸入して劈開割りをしていました。しかし、それも鉱山が閉山してから久しいため入手はできなくなり・・・というか、もう存在数がほぼないと思います。
他にはニューメキシコ州ビンガムのものは、八面体が流通していたので、これは割れるはずですが、チップはほぼ入手できません。
南アフリカReiemvasmaakのものも劈開は素直なものが多いですが、結晶がきちんとある標本が多く、さらに立方体ではなくって八面体結晶なので、これをわざわざ八面体に割る人はいないでしょう。
そんなわけで、現在きらら舎では初心者用には大き目の中国産八面体を割ったもので練習していただいています。
今回はその「割ったやつ」を販売します。
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4A 23.8g >>ご注文
縞々模様があるので、面白い八面体ができそうです。
4B 25.2g >>ご注文
ピンボケちゃいましたが、グラデーションが面白いです。
割った際にでた欠片も入れておきます。
4C 26.2g >>ご注文
クラックが多かったのか、結構細かくなっちゃいました。
細かいものからも作れます。実は小さなほうが簡単なんです。
劈開の方向がわかりやすいので、いろいろなサイズを試してください。細かくなってしまったのでグラム単価は下げておきます。
4D 22.3g >>ご注文
これは2つにだけ割りました。大き目ニッパーや鏨が必要ですが、大きな八面体ができます。
蛍光します。
4E 26.3g >>ご注文
これは3つに割りました。これもブラックライトで青く蛍光します。
4F 29.5g >>ご注文
青っぽいグラデーションが美しい欠片です。4つにしてみました。
ブラックライトの当て方が、明るい所だし、おおざっぱなのでわかりづらいですが、蛍光します。
4G 24.4g >>ご注文
青色のグラデ―ションが美しい欠片です。わざと厚みにバリエーションをつけて3つにしました。分厚いものを割るには鏨が必要です。
こんな風にクラックが入っている場合。ここを先に落としてしまいましょう。
この落としたほうのサイズでも八面体ができます。慣れればこの右側が半分の厚さに再度割れてしまったくらいまではいけます!