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【ネムノキ/Mimosa】

マメ目
マメ科
ネムノキ属 Albizia
学名:Albizia julibrissin Durazz. (1772)

和名:合歓木
英名:Mimosa ; Persian silk tree ; Pink siris

 

 ネムノキのこと

樹木を種から育てる勧めは、2018年に発行した『鉱物のテラリウム・レシピ』(玄光社)で紹介しました。この時には採用されなかったのですが、ネムノキも種蒔きをしました。現在はその時のものがわたしの身長と同じほどになり、それも数本が育ち、季節には甘い香りを屋上に漂わせています。

名前の由来は、夜になると葉を閉じて(就眠運動)眠るように見えるため。漢字名の「合歓木」は、中国でネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから共に歓ぶという意味の合歓の木と名付けられました。

 

この種を数年続けて播いています。

採り播きと、春播き。その年の忙しさでかわりますが、10cmくらいになったところで小さなポットに入れて里子に出します。

合歓の木は生長が早く、さらに横に飛び出す枝があります。斜め上ならまだいいのですが、横に伸びてくるので、じゃまといえば邪魔。でも、剪定しないままにしています。剪定したら樹形がもう少し整うのかもしれませんが、日光が好きなネムの枝の葉陰で強い陽差しに弱いホヤが元気に育っていたりします。

ネムの葉の粉末は抹香に使われたり、花は生薬とされます。夏に採取して天日乾燥したものが合歓花とよばれ、精神安定や不眠解消の効果があるとされています。

樹皮は合歓皮という生薬で、利尿・強壮・鎮痛、不眠、不安に対する薬効があるとされています。

最近、からっと晴れる日が続かなかったので、収穫できずにいましたが、今日、ようやく莢がカラッカラになったので、採集しました。

縁台に座って空を眺めながら、種を取り出します。年々作業が手早くなってきた気がします(笑)

 

以下は2019年の記事の写真

 

ネムノキ/きらら舎

 

図鑑などでは、ネムノキの種まきの適期は3月中旬~4月と書かれていますが、基本的に採り播きのほうが発芽率がよいと思います。

 

ネムノキ/きらら舎

 

樹で十分に成熟させた種(莢)。

振るとカラカラと乾いた音がします。

1つの莢に5~12粒の種が入っています。平均では8~10粒。

 

 

ネムノキ/きらら舎

 

十分に成熟させたので、ぷっくりとした種ができました!

 

莢のままでの販売では 5莢+α ¥330(税込)。

種の販売では 10粒+α ¥110(税込)。

 

すぐに播種してもかまいません。3月中旬以降に播く場合にはビニール袋に入れて冷蔵庫で保管してください。

その場合は、播く前に60℃くらいの熱湯に浸します。

そのまま一晩置いてから播きます。

発芽からの世話については、今年、実際に播いて、日記として説明していきます。

 

ただ、すでに5本くらいあるのです。そのうち、3本はわたしの身長を追い抜きました。

屋上が、ネムノキだらけになってしまうので、芽が出たら苗で販売しようと思います。

カフェリニューアルオープン時には、ご来店の方には種を無料で差し上げます(なくなり次第終了します)。

 

ネムノキ/きらら舎

 

 

 

Categories: 生物・植物室

About the Author

かよこ さとう ()

Website: https://kirara-sha.com/

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