2018年に発行した『鉱物のテラリウム・レシピ』(玄光社)で紹介した「樹木を種から育てる」。
樹木の種は園芸種ではないので、採り蒔きが一番発芽率が高いように思えます。
今年、パッションフルーツをいただいて種を植えてみたものや、初夏にミモザの鞘をいただいて植えたものなど、何種類も苗となっています。
パッションフルーツは間引かずにほったらかしにしていたので、越冬には少し手間をかけて、春にはちゃんと植え替えしてあげようと思います。
下の写真は混ぜこぜ。
それぞれのプランターに種を埋め、余ったものを空いていた鉢に移植しました。
つやつやの葉っぱがパッションフルーツ。
真ん中の細かい葉っぱがねむの木。
ねむの木に似ているけれど小さなものがミモザ。
その他、2種類くらいありますね。
ミモザは庭木だったので、鞘から種をはずし、水に浸けた後蒔きました。
この作業については過去のノートに記載しています。 >>ミモザ
ねむの木はたくさん出て大きくなりました。
(これが2か月ほど前なので、今はこの倍以上あります)
さて。今年もそんな季節。種撒きです!!
★クリスマスローズ
いきなり樹木ではないんですが、好きなもので。
銘柄は今のところ不明です(花が咲けば同定できます)。
多年草です。年内に蒔くと来年の春に発芽します。
★カシグルミ
売っているクルミは乾燥していますが、乾燥すると発芽しなくなります。
これは発芽してからカフェで配布しようと思います。
★ムラサキシキブ
実を鑑賞する樹です。この実から取った種です。実をつぶして洗います。果実には、発芽を抑える物質が含まれているので、実の成分が残っていると発芽率が下がります。
お送りする種は処理してありますので、到着したら早めに蒔いてください。
発芽まで半年ほどかかります。
★ イロハモミジ
羽根が付いている種の代表みたいな種。
双葉が出てきて次の本葉がすでにモミジの形をしているので、ミニチュア盆栽みたいです。
★フジ
藤の種は15mmほどもあり、硬い殻で覆われているので、2~3日浸漬します。
一昨年に蒔いたものが現在は30cmほどになりました。
藤棚にはまだまだですね(笑)
★ シラカバ
とにかくすぐに蒔いて寒さに晒します。
5℃で6週間といわれています。
覆土は薄めで屋外の日当たりのよい所に置いてください。
雨が降り込むと種が流れてしまうので、庇はあったほうがよいです。
水やりも丁寧にやってください。
発芽して、小さな樹になった際には、ベニテングタケの菌糸埋込実験にも使えますので、やってみたい方はご連絡ください。
★ ネムノキ
作り物のスイカの種みたいです。
発芽率はよく、葉の形も特徴的なので、初めての方におすすめです。
届いたらすぐに2~3日、浸漬してください。
小さなタッパやコップに水を入れて浸しておきます。
種皮が柔らかくなって膨らんだように見えたら土に蒔いてください。
★ ノイバラ
★ソメイヨシノ
現在、日本に植えられているソメイヨシノのほとんどは挿し木で殖やしたものなので、テロメアが短いのではといわれていますがこれは種なので、今後、樹木の苗づくりには種からするというのが必要になってくるのではないかなあと思ったきっかけになったものです。
殻が形ので1~2日、浸漬してから蒔きます。
すべての種は、実生苗用に下準備が施されています。
種によって、蒔く前に浸漬が必要なものがあります。
カフェでお受け取りいただく場合は、可愛い鉢や土などもご用意しています。
草花の種と違って、種蒔きから発芽まで、半年~2年ほどかかるので、じっくり付き合ってみてください。
きちんと水やりをしていると、思いがけない頃に芽を出します(比較的早く発芽するものもあります)。
種撒きはプランターやポットに底石を入れて、種蒔き用の土を入れて種を置きます。上から、種のサイズと同じくらいの厚みの土をかぶせます。
細かい種だと雨で流れてしまうので、大雨の時には軒下などに避難させてください。
また、水やりも丁寧に行ってください。
種は今の季節だけカフェにて無料で配布しています。ご予約が必要です。
ご予約の際に、欲しい種(種類によって制限があります)を明記してください。
配布は 11/30・12/7・12/14 の3回のみとなります。
発芽してから欲しい・・・という方は、ツイッターなどで目がでたよ!というツイートを見たらご連絡ください。
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