モルフォ蝶は腹部分の保存が難しいので、標本にする際には除去します。
今回届いたものも腹部分は除去されています。
三角紙に入ったままの到着です。
展翅する場合は予め、標本が濡れないように湿度を含ませてください。
100均の肉まんを1つだけ蒸せるような容器が便利です。
『標本BOOK』で甲虫では説明していますが、「軟化」といいます。
タッパーに除菌とか消毒とか書いてあるウェットティッシュを敷きます。
蒸し器タッパであれば、その上にすのこを置きます。
普通のタッパの場合は、パラフィン紙を置きます。
クッキングシートなどでもOKです。
要するに直に水分に触れないけれど、容器内に水分がいきわたるようにしたいわけです。
ふたを閉めて、日光が当たらない涼しいところに置いておきます。
小さい蝶の場合は1~2時間で軟化してしまう場合もありますが、モルフォ蝶は大型で特に、今回の標本はきっちり乾燥されているので時間がかかるかと思います。
慣れている方は注射器でお湯を胸部に注射する方法もあります。
また、胸部の筋肉を針で刺して壊しておくと、展翅しやすくなります。
軟化した蝶は展翅板と針で翅を広げて形を整えていきます。
動画などでもみつかると思うので、きれいな標本に仕上げたい方はお試しください。
とりあえず、きらら舎は(あまり虫には触りたくないので)三角紙入りのままで販売します。
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