10年以上も前になりますが、インシュレーターの販売をしていました。過去形ではありますが、現在でもカフェには在庫があります。
しかし、カフェにあるそれが何なのかを知っている人は少ないかと思います。
日本で碍子というと、白くて不透明なものをイメージするでしょう。電柱の上についている丸かったり、お皿を何枚を重ねたようだったりする、アレです。
海外では、木製の電柱にねじ切りされたものが付いていて、そこに美しい硝子の碍子がねじ込まれていました。
コレクターは多く、漫画家 鳩山郁子さんの『ミカセ』にもこれのハンターが登場する小編が掲載されています。これを読むと、より詳しく、インシュレーターのことがわかります。
インシュレーターはずいぶん前からマーケットなどが開催されていて、種類などもわかりやすく分類されています。
最初に分類を行ったのは、NR Woodward。CD※番号付けシステムを紹介する「The Glass Insulator In America 1967 Report」を出版しました。
※ CDというのはインシュレーターの形状をカタログ化するシステムで、Consolidated Design Numberの略称です。
アメリカではじめて、大きなインシュレーターショーが開催されたのが、1970年6月20日〜21日。インディアナ州ニューキャッスルで開かれました。これ以前にも数多くの「ローカル」ショーがありましたが、計画されたショーの規模と2日間のイベントであることは、それまでのショーとは一線を画していました。このショーによって、インシュレーター蒐集はポピュラーな趣味としての地位を確立し、世界中のコレクターが共通の会合場所を持つことができるようになりました。
インシュレーターの歴史や分類などは、以前発行していたフリーペーパーには書いていたのですが、また、少しづつこことnoteにまとめてみます。
本日販売分 001
CD102 [050]
F-skirt:BROOKFIELD
R-skirt:New York
Dome:J
SDP
Green Aqua
]
R-skirtの写真しか撮っていませんが、F-skirtには「BROOKFIELD」というエンボスがあります。
頭の部分をドーム。下の部分をスカートと呼びます。
Fは前でRは後ろ。つまりR-skirt:New Yorkというのは、スカートの後ろ側にはNew Yorkというエンボスがあるよ!という意味。
ドームには「J」というアルファベットがあります。
SDPというのは底の形状を表しています。
S・・・Sharp
D・・・Drip
P・・・Poits
つまり尖った粒々が並んでいるという意味です。
中にライトを仕込むと綺麗です。
販売価格のほとんどは輸入時の送料です。以前取引していた会社はリーマンショックで倒産してしまい、最近は同梱依頼をすると、かなりの確率で破損しているのでなかなか難しいです。
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