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モバイル顕微鏡を開発していた Life is small. Company は併行して運営されていました「科学コミュニケーション研究所」に統合され、「Mobile Microscope Laboratory」としてスタートしました。

モバイル顕微鏡もラインナップ一新されました。

Life is small. Companyと一緒に動き出した「理科室クラブ(ネット展開)」はそのまま継続し、カフェでは「市民科学者の会」を始めます。

・・・といっても、今までの理科室カフェのモバイル顕微鏡ワークショップと、それほど違いはないのですが、採集からサンプルの見方、どのサンプルにはどのモバイル顕微鏡が適しているかをきちんと説明しながら展開していきたいと思います。

 

いろいろなところで書いたり話したりしているのですが、19世紀のビクトリア朝で興った博物学ブームの熱さが好きです。当時これを担ったのは多くの市民たちでした。

産業革命により蒸気機関が発明され、鉄道網はどんどんと拡がっていきました。人々はそれに乗って海や山へでかけました。車中では博物学について書かれた本()を読み、目的地では生物や植物を観察し、採集し、にわか博物学者が多く誕生しました。

まだ分類学、生物学、植物学といった近代科学は生まれていない時代のことです。特に研究目的もないままに興味と浪漫によって始まった市民の博物学ブームは科学と文学、あるいは科学と芸術の間(あわい)に存在していました。

 

※たとえばウィリアム・ジャーディン が編集、監修し、義理の兄弟のエディンバラの出版者、ウィリアム・リザース(William Home Lizars)が出版した、40巻におよぶ”Naturalist’s Library”のシリーズなど。

 

理科室クラブ、理科室カフェでは、モバイル顕微鏡を使って参加された方の興味をかりたてるモノ・コトを提供しながら、市民科学者を愉しみたいと思います。

 

さて、その第一回目

2019年11月16日(土) 17:00~18:30

採集:お台場の海水調査 #01#02の報告、公園の水観察と採集の仕方

観察:ボルボックス、ミジンコ各種、ハイクラゲ、ケヤリムシ(幼体)

知識:ミズクラゲ01

無料配布生体:サカサクラゲ、ボルボックス、ミジンコ、ハイクラゲ、ケヤリムシ

 

ご予約はきらら舎二号館で受け付けております。 >>ご予約はこちら

 

 

 

【 採集 】

10/27(日)にお台場で採集した海水についての報告と、11/14に採集してきた淡水についての報告をメインに、海や池での採集の仕方をレクチャーします。

11/14に採集予定の水はかなり楽しいです!

お台場ではミズクラゲやアカクラゲが打ち上げられていることも多く、調査#01ではオワンクラゲとミズクラゲを確認することができました。  >>お台場採集日記 #01

日本沿岸の一般的な海水の比重は33.5~35%なのに対して9/29(日)は20%を切っていました。この時の話と塩分濃度とミズクラゲのこと、また、10/27(日)の調査の報告をします。

 

 

【 観察とお話】

ミジンコ

当日、順調なミジンコを観察し、ミジンコのお話をします。「採集」の話の中でもミジンコの採集について触れますが、さらに種類別の飼育についても。
希望者はお持ち帰りいただけます(参加費用内、別途料金はかかりません)。

ミジンコ/きらら舎

殖えて密度が上がり酸欠になったため赤くなっています

 

ゾウミジンコとマルミジンコがギリギリ観察できそうです。うまくいけばオカメミジンコも。

その他、オオミジンコ、ピュレックスミジンコ、タマミジンコ、スカシタマミジンコは安定して培養していますのでお分けもできます。

マルミジンコ/きらら舎

マルミジンコ

ゾウミジンコ/きらら舎

ゾウミジンコ

 

ハイクラゲ

ミウラハイクラゲという種類です。ハイクラゲの種類についてもお話します。
ミウラハイクラゲはクラゲがクラゲを出す種類です。通常、クラゲ飼育はクラゲの寿命が短いものが多いため、ポリプを維持してそこから出たクラゲを飼育することが一般的です。しかし、ポリプの入手は結構大変です。

そこへいくと、無性生殖でクラゲがクラゲを出すのは飼育者にとって、とてもありがたいのです。

クラゲがクラゲを出すところを観察します。希望者へは生体も差し上げますが、予め海藻などの入っている海水水槽がないと飼育は困難です。
(環境が合うとその後は飼育は楽なので、当日までに海水の水槽を立ち上げておくといいかもしれません。詳細はご相談ください。)

ハイクラゲ/きらら舎

 

ケヤリムシ

急遽ケヤリムシもサンプルに追加となりました。10/31にミズクラゲ水槽デッドスペースに置いたライブロックから湧いたものです。

幼体はシャーレで長時間維持しながら観察ができるようなので、この観察と配布も含めることにしました。

>>ケヤリムシ

ケヤリムシ/きらら舎

ケヤリムシ/きらら舎

配布するのはこの段階の幼体です。2mm程度です。

ケヤリムシは剥がす必要があるので、欲しい方は2日前までにご連絡ください。

 

サカサクラゲはエフィラも配布します。

また、タコクラゲのポリプとプラヌロイドの面白いものをご覧いただけます。

以下はタコクラゲのポリプとポリプになりかかっているプラヌロイド。

タコクラゲ/きらら舎

タコクラゲ/きらら舎

どんどん成長してしまうので、これと同じものが準備できるかはわかりませんが、プラヌロイドは通常、固着してからポリプに変態しますが、はぐれポリプとなったものは変態途中でも泳ぐみたいです。

また、上の写真のポリプもはぐれポリプですが、ゴミを抱えている触手と反対側にたくさんついているのはプラヌロイド。柄がありません。

タコクラゲ/きらら舎

普通はこんな風に柄があります。

 

さきほどの変態しかけプラヌロイドはだんだんポリプになってきています・・・・・がシャーレの中を泳いでいます。

タコクラゲ/きらら舎

 

 

【 知識 】

今回より、知識として実験・研究のテーマを提示します。まずはミズクラゲ#01 です。

ミズクラゲは飼育しやすいクラゲの一つなので、今回以降も#02、#03とテーマを変えてお話や実験を行います。

#01は「混泳と鬼ポリプ」の話。実際に行っている実験についてお見せし、モバイル顕微鏡で観察します。

オニポリプ実験/きらら舎

観るものが多すぎて、ミズクラゲの鬼ポリプの観察はあまりできなかったので、少しだけここに書いておきます。

ミズクラゲ研究の柿沼好子博士の論文で、DNAが異なるミズクラゲポリプを近くに置くと鬼ポリプ化して食い合いするとありました。

実際に違うDNAのミズクラゲを同じ水槽にたくさん入れると、お互いの刺胞毒でだんだん弱ってしまうので、水族館でミズクラゲたたくさん入っている水槽はすべて「オレ」か「アタシ」であるという話も聞いたことがあります。

実験中に鬼ポリプ化したようなものを見たかなと思った数日後に、ポリプが減っていたので、食べられてしまったみたいです。それから、給餌を再開し、今は平穏なシャーレとなりました。

鬼ポリプは餌が満ち足りていれば出現しないようです。

 

 

ミズクラゲ #02 ではポリプをストロビレーションさせて、エフィラを遊離させ、配布予定です。

 

なお、モバイル顕微鏡開発の「Mobile Microscope Laboratory」も参加します。
新しいラインナップもご覧いただけます。

 

 

 

Categories: ワークショップ

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