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2019年9月29日(日)

 

お台場ヴィーナスフォートで蛍石の八面体劈開割りのワークショップを行った。

新月(月齢 0.4)で大潮。

さらに

干潮 11:18

満潮 17:33

日没は 17:28 なので、クラゲ採集にはよいタイミングだった。すべての環境で必ずそうというわけではないのだが、満潮に向かっている時間は陸に向かってクラゲが集まってくることが多い。
逆に引いていく時間では、潮に乗ってクラゲは沖に移動してしまう。

潮が満ちてくる時のほうがクラゲが集まる。

雨が降るとだめなのだが、なんとか天候も持ちこたえたので、採集ポイント探しにでかけた。日曜日のお台場で網とバケツを持ったおばさん・・・・・ちょっと勇気が必要だったが、クラゲメンバーの2名が同行してくださったので、勇気百倍だった。

午後 3:45 気温26.0度 南南東の風 風速4

 

 

小さなミズクラゲのようなものが浮いていた。

むろん、この時期にそのサイズのミズクラゲはいない。

弱って縮んだとしても、形が崩れてしまうので、きれいに丸く小さくはならない。

オワンクラゲ(だと思う)。付着しているものはフジツボまたはカメノテなどの脱皮殻。

同行してくれたRさんの素晴らしい如意棒付きネットにて捕獲。

3cm弱の透明な半球をしていて、半球の下部にばねを輪っかにしたような線があって、真ん中に胃腔らしきものがある。
触手は伸びると結構長い。

オワンクラゲに似ている気がした。

Rさんが捕獲したのだが、持って帰っていいよと言われて責任重大で持ち帰った。

 

 

しかし、帰宅時にはかなり弱ってしまっていた。

比重をはかると1.015しかない(通常は1.024くらい)。

雨などで比重が下がっている時に持ち帰ると弱るのだが、数日の間に大雨はなかったのでうっかりしていた。

少しづつ比重を上げていって、水流にある水槽に移したが、拍動も少なく、復活しそうにもない。

 

ミズクラゲは数個体浮かんでいるのを確認した。

ミズクラゲは塩分濃度が低い環境を好む。塩分濃度 が下がると傘の厚みが増す感じ。きゅっと丸くなる感じで、逆に塩分濃度が高い時にはだらけた感じになる。

今回、塩分濃度が低かったためか、すくいあげたものは結構きりっとした形をしていた。

 

クラゲ先生いわく、

越年個体は居るようですが、接岸個体は珍しいかも知れないですね

とのこと。さらにプラヌラを抱えている可能性は低い(ミズクラゲの産卵~プラヌラ放出~季節は5~6月、遅くて8月である)。

 

上から見て、明らかにプラヌラを抱えているメスとわかる状態(4つの丸がたくさんのプラヌラのためにくっきりしていない)のものはいなかった。

それでも、捕獲してひっくり返してみるとメスっぽいものがあり、ビロビロした縁に何か付いているような気もしたので、とりあえず、そのあたりを軽くほぐして、バケツに残った水を持って帰ってきた(クラゲはリリース)。

バケツに入れてみたミズクラゲ。 透明なのでうまく撮影ができない。 バケツの形にぴったり収まっている。

 

気づけば日没をすぎて満潮時刻になっていた。

カップルが目立つようになってきたお台場。

クラゲ採集はここまでである。

 

採集してきた水はクラゲが出した粘液でとろみがあったので、海水で少し希釈する。

何かがいる。

鞭毛があるが、ミズクラゲのプラヌラのように回らず、動き回らない。

クラゲ先生に見せても、ミズクラゲのプラヌラではないと思うとのこと。

他にくるくる回って、プラヌラらしきものもいたが、こちらは動きが速すぎて撮影できず。

 

かろうじて写っていたのがこれ。

でも、絶対プラヌラだと思う・・・・・んだ。

 

で、意地で撮影・・・・・

 

 

動画で撮るとかいうレベルではなく、とりあえず、画面に捉えたら、スライドグラスを動かして追っかけて撮影!

 

何日くらいで固着するのだろう・・・・・

固着するところをタイムラプスで撮りたいけれど、夢のまた夢だろうなあ・・・・・

 

とりあえず、このまま様子を見ることにする。
(続きは「秋のミズクラゲ」にて記録中)

 

お台場のクラゲ採集スポット探索は季節に合わせて行ってみたいと思う。

 

 

 

 

Categories: 過去の日誌

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かよこ さとう ()

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