今年も夏ウニの季節となりました。
・・・とはいえ、室内飼育のウニには季節はないのですが、カフェは土曜日以外には空調を付けていないので、季節による温度変化ができているようで、多少の刺激では吹かなくなりました。
ウニ実験では薬品を注入して放精・放卵を促します。しかし、飼育しているウニでは、ゆるい刺激を与えることで放精・放卵をさせることができます。
ウニには種によってシーズンがあり、これに合わせて行います。
水槽の換水は1/5~1/4くらいづつ行うのですが、温度を合わせないと水槽内のウニが放精します。慌てて隔離することもたびたび。
そこで、シーズンにあたるウニは先に別の容器に移し、きれいな海水を注ぐとだいたい放精・放卵します。
放卵は管足を一定のリズムで開いたり閉じたりする動きをするので、よくわかります。
こうして、殺すことなく、注射で弱らせることなくウニの受精卵を採れるのです。
コシダカウニについては何度かノートに書いているので、拾ってみました。他のウニに比べて透明度が高く、ガラス細工のように美しい卵&プルテウスです。
ちょうど、博物ふぇすで、ムラサキウニの受精実験も行うし、コシダカのプルテウスも売ってみることにしました。
ちょうど4腕プルテウスだと思います。
- 60ml培養フラスコ入り
- 餌
- シャーレ
- スポイト
- 海水の素(2L分)
飼育の仕方は過去のノートもご参照ください。
- 帰宅したらすぐに100均のウォーターボトルなどに移して希釈する
- 餌は冷蔵庫の野菜室で保管し、毎日よく振ってから与える
- 6腕になったら(どれか1匹でも)もう一本のボトルに半分入れて、それぞれに海水を足す
- 8腕になったら(どれか1匹でも)もう一本のボトルに半分入れて、それぞれに海水を足す
- 培養フラスコでは希釈時に上のほうを泳いでいる元気のいい個体を10個体くらいいれて観察用とする
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