コバンソウ

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【コバンソウ】

ツユクサ類 Commelinids
イネ目 Poales
イネ科 Poaceae
コバンソウ属 Briza
学名:Briza maxima Linnaeus

 

 

きらら舎実験室はカフェの屋上にあります。周囲に高い建物がないため、夏は炎天下。冬は吹きっさらしという、過酷な環境。

それでも適応して生き残っている植物は多いのですが、放っておいてもじゃんじゃん生えてくるのが雑草。

でも、雑草という植物はないわけで。

さらに、雑草と呼ばれる植物の中にも結構かわいいのがいるんです。

ツユクサは、気孔の実験観察のために残してあります。繁殖力が強いので、他の過保護な樹木に害がある時は引っこ抜きますが、いろいろなところに生えています。

猫じゃらし(エノコログサ Setaria viridis)も、好きなのでポット1鉢分はボウボウに生やしてあります。他の鉢からも生えてきますが、それは引っこ抜いて、猫と遊ぶのに使います。

いくつかある雑草の中で、昨年から姿が見えなくなってしまった「コバンソウ」を今年はあえて種蒔きしてみることにしました。

雑草といってももともとはヨーロッパ原産のものが、明治時代に観賞用に導入された帰化植物なので、ドライフラワーにしたり、お茶室に飾られたりすることも多くあります。

 

風が吹くと穂がカラカラと小さな音をたてます。英名がRattlesnake Grass、Rattle Grassで、Rattleはガラガラ。マラカスや赤ちゃんのガラガラなどもラトルと呼ばれます。Rattlesnakeはガラガラヘビ。まさに、この音から名付けられたようです。

 

蒔く場所なども選びませんので、ポットや地植えなどなんでもよいです。

肥料も要りません。水もカラカラにならないようにすればよいです。地植えならば雨水だけで生きていきます。

ただし、殖えすぎには注意してください。

・・・とはいえ、昨年まではこぼれ種で咲き続けていたのですが、今年は出なかったので、コバンソウといえども、同じ鉢で何年もは生きられないのかもしれません。

 

お勧めは鉢に植えて、枯れてしまっても、その鉢を維持する方法です。

こぼれ種から芽がでます。しかし、前述のように土がやせてしまったり硬くなったりするので、種を採って鉢の土を耕してから、根っこなどのゴミを除去し、土を復活させる液体などを混ぜ込んで、種を埋めておく・・・・・のがよいと思います。

 

屋上庭には、吹き溜まりに積もった土から多くの雑草が生えているので、そこに半分播き、カフェでお分けできるようにポットにも蒔いてみました。

 

成長については、このページを加筆していきます。

 

2023年10月1日(日)

気温 27℃ 曇り(雨が降りそう)

 

コバンソウ/きらら舎

コバンソウ/きらら舎

コバンソウ/きらら舎

コバンソウ/きらら舎

 

 

Categories: 生物・植物室