日本酒備忘録01/千曲錦
20代の頃、いろいろな仕事をしていたので、肩書を聞かれた時、半分ジョークで「酒呑み」と言っていた。
当時、一緒にほぼ毎日呑んでいた友人(彼女はビール派)との酒呑みの日々は楽しかったw
小さい頃には、祖父が毎晩晩酌をしていた。
お正月には親戚が集まった。
そこでお手伝いをしたり、祖父が釣ってきた魚を捌いたりしていたところから、「酒を呑む」という時間の素敵さを少し感じた。
美味しいものをゲットしたので、それに合う酒を用意しようという。
お正月の親戚の会は、子供には酒臭い記憶ばかりで日本酒は嫌いだったのだが、炭酸が苦手だったのでお酒を呑める年になった時に、まずはバーボンに走った。
バーボンロックはつまみをあまり必要としないので若い女子にはよかった。
しかし、肴に凝ればやはり日本酒なのだ。
銀座に「酒の穴」という店があった。カウンターに座ると目の前の棚にずらりと一升瓶が並んでいた。
そこでいろいろな酒を呑んだ。
そこで知った日本酒も売れてくると味が変わってきたりした。
・・・とはいえ、酒の味など、もともとわかっていない気がする。
甘口。辛口・・・・
そこも。
と、いうことで日本酒の記録を綴ってみようと思う。
まずは「千曲錦」。
最近の日本酒ラベルは箔押しが多い。これも例外ではなく緑色の箔押し。
店頭では辛口って書いてあった。
びんの記載は「甘口」「濃醇」だった。
そんなに重たくはない。
でも、まあ甘いと思う。
浅間山山系伏流水と厳選された良質な米を原料に信州佐久の厳寒時に丹念に仕込みました。ふくよかでコクがあり米の旨み甘みが口中にふっくらと広がります。お料理に合わせて冷酒からぬる燗でお楽しみください。
甘いけれどべったりした甘さではなく、まさに「ふくよかでコクがあり米の旨み甘みが口中にふっくらと広がります」といった口当たり。そして、すっきりと消えていく。
肉でも魚でもどちらにも合う。
毎日の晩酌は、ほぼ刺身なので、多分それに一番合っているので、日々の酒となった。
焼き鳥やローストビーフにも合う。すっきりした甘味が美味しいので、煮物や照り焼きなど調味料に砂糖やみりんを使っていない料理のほうが合う気がする。
でも、それはわたしが甘いものが苦手だということも関係しているのだろうが。