人工結晶づくり/南極石 #01

No Comments

 

 

『鉱物レシピ』を発行してから今年の春で5年になります。

当時はネットで買えていた硝酸カリウムの入手が困難になったことで、途中、何刷目かの時に天気管についてはページを更新しましたが、その後、ビスマスもより大きな結晶を作るコツなどがわかり、また、色の操作などについても加筆したいことができてきました。

もともと、大慌てで、できる限りのことを詰め込んだため、広く浅い話が多くなってしまっているので、書き換えたいことも多くあります。

 

しかし、実験、とくに結晶作りを記録するには時間が必要です。

そこで、いつになるかもわからないまま、改訂版のために、新たな人工結晶づくりをまとめ始めました。

 

まずは、南極石です。

多分、本に掲載して紹介したい気持ちがなければ、天然の南極石は購入しなかったと思います。

『鉱物レシピ』用に仕入れた天然の南極石は数年で黄変してしまい、現在手元にあるものは二代目です。

指先ほどの壜に数滴分の南極石が入っていて8000円です。

 

もっと大きな結晶を見てみたいと思っても、大きな結晶=量が多い=お高い、という当たり前の方程式となります。そこで人工結晶を作ることにしたものです。

 

よりきれいな結晶を作るために、まずは種結晶を作りました。

これについては今年から始めている『小さな博物学日記』の2月4日の日記に記録しました。

 

人工南極石/きらら舎

種結晶とはいえ、南極石の晶癖である針状結晶になっています。

もはやこれでもいいかしらと思ったりします。

手前のでも小さなひと欠片でも現在所有している天然のものの数倍あり、これが天然だったら3万円以上しそうです。

天然のものは、融けたら最後なので、恐ろしくて壜から取り出したりできませんが、壜の中で、晶癖はここまでちゃんとしているか疑問です。

 

よりきれいで、人工結晶ならではの大きなサイズをつくれないかと日々模索しているわけですが、今日は、種結晶なしで、こんなのが成長していました。

 

人工南極石/きらら舎

まだ溶液は入ったままです。

 

人工南極石/きらら舎

溶液を抜きました。

ナイカの透石膏鉱山みたいです。

 

人工南極石/きらら舎

人工南極石/きらら舎

 

今後、着色も試してみたいと思います。

 

 

Categories: ラボラトリー