1月7日(火)
アオツヅラフジの種だけシャーレに入れておいたら、誰もそれが樹木の種だとは思わないだろう。
実は青く、インドネシアの葡萄玉髄を大きくしたような色。
小さな葡萄の実にも見える。
有毒である。
真ん中の黒い標本が黒い藍晶石。
光沢もなく、黒い鳥の翼のようである。
それはそれでかっこいいともいえるが、中国人はチタンを蒸着させた。
流星のしっぽのようになった。
1月9日(木)
ミジンコは長期間飼育している容器に加えて、春~秋の間に採集したものが加わってかなりの数になる。
一年を通して、いろいろなミジンコを継続して維持することが夢なのだが、実際には、季節の変化に伴って容器内のミジンコの種類も変わってくる。
ミジンコたちは、シーズンを終える前に、耐久卵を残す。捕食者の目から逃れるために、透明な体をしているのに、耐久卵は黒い。これを魚が食べ、その魚を鳥が食べ、別の池や湖に運ばれて消化されずに糞と一緒に放出される。
こうして耐久卵を使ってミジンコは棲息地を増やしていく。
また、同じ棲息地の中でも、たとえば、田んぼでは稲刈りが終わり、水が抜かれると、乾いた土の中で耐久卵は冬を越す。
そしてまた春になって田んぼに水が入れられると、耐久卵からミジンコが生まれる。
飼育容器の中にも耐久卵は産み落とされている。
ミジンコがいなくなった容器の沈殿物を小さな容器に採って冷蔵庫で保管するか、容器内の水を乾燥させて保管する。
今年は沈殿物を収集する機会を逸し、放置していたら、まだ冬なのに耐久卵が孵化してしまった。
寒さに比較的耐性のある、オオミジンコとタイリクミジンコの容器である。
1月10日(金)
イリノイ州産の蛍石のことははずせない。
まずは八面体劈開片について。
1月11日(土)
今冬の第一弾。
カシグルミは殻ごと土に埋める。
埋める前に1週間ほど水に浸して冷蔵庫に入れておく。
フジの種の浸漬は常温で2~3日。
ギンヨウアカシアはなんと蒔く前に湯煎をする。
90℃くらいの高温にまずは1分ほど浸し、それを冷水で10分ほど冷やす。水からあげて湿ったティッシュで包み、ビニール袋に入れて1晩冷蔵庫で寝かすのが正しい蒔き方なのだが、めんどうなので冷水で冷やしたそのままを冷蔵庫で24時間ほど冷やしてから蒔く。
樹木の種は採り蒔きが一番なのだが、今年は暖冬で冬らしい日も長く続かないので、乾燥させないようにビニール袋に入れて冷蔵庫に入れ、種たちに冬を疑似体験をさせてみた。
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