南アフリカ産蛍石 A~H
【 蛍石/Fluorite 】
Riemvasmaak,
Northern Cape,
South Africa.
Riemvasmaakはオレンジ川の近くに位置し、ナミビアの国境にあります。名前を訳すとは「ストラップをつなぐ」となります。
この産地の蛍石はエメラルドグリーンが美しいことで有名です。
比較的最近に発見されたもので、ミネラルショーに初登場した際には標本1つで車一台分の価格だったことでも話題を呼びました。
産出される際、石英(水晶)の衣で覆われていて、それを除去することが大変だったので、高額となったようですが、最近では酸で溶かし、さらにあえて衣を少し残すという風情ある標本も多くみられるようになりました。
価格も安くはありませんが安定してきています。
ブラックライトで爽やかな青色に蛍光します。
A
蛍石の結晶はエルムウッドやロジャリー、ビンガム、ナミビアのエロンゴなど立方体をしたものが多いのですが、この産地のものは自結晶で八面体をしています。
水晶はエロンゴ産の蛍石に随伴しているものと同様、錘面が比較的均等に成長していることも特徴です。
B
八面体をした石英の衣。
中に蛍石があることがわかります。
ルーペやモバイル顕微鏡でみると、ザラメみたいな衣部分の微細な水晶結晶の形がわかると思います。
C
コロンと、分離結晶。
わずかに石英がついています。
劈開割りで小さな八面体をたくさん作ってみても。
D
黄色い蛍石も付いています。
他の色の蛍石部分がリバーシブルになっています。
八面体!
E
F
G
白い部分は石英。
H