ゲッチョ先生の講座にみんなでリモート参加しよう!

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11月6日 更新

ミュージアムパーク茨城県自然博物館で開催された、「となりの地衣類-ゲッチョ先生の地衣類観察のすすめを、11月3日にカフェでオンラインで視聴しました。

当日は地衣類ソーダをご用意したり、視聴後、みんなで地衣類の観察をしたり、地衣類のおうちを作ったりしました。

 

地衣類ソーダ/きらら舎

 

地衣類のおうち

地衣類のおうち/きらら舎

地衣類のおうち/きらら舎

地衣類のおうち/きらら舎

 


地衣類ってなんだ???という話は、とりあえずはゲッチョ先生の講義を拝聴しようと思いますが、まったく何だかわからないという方のために、少しだけ説明しておくことにしました。

地衣類という名前は聞いたことがなくても、観たことのない方はいないと思います。

街路樹や公園の樹、ブロック塀などについている、あの、苔みたいなやつです。

あとで、撮影してきてアップしてみますね。

 

地衣類ってなんだ?

菌類の仲間で緑藻や藍藻(シアノバクテリア)と共生関係を維持しながら生活する「共生生物」です。

共生しているものたちについては、サカサクラゲやタコクラゲが褐虫藻を共生させていたり、グリーンヒドラやミドリゾウリムシがクロレラを共生させていることは、きらら舎の生物系のノートで何度か触れていますが、地衣類は共生がさらに進化しているのです。

ただ、共生させているだけではなく「地衣体」という植物体を作っています。

たとえていうなら、菌類が地衣体の中で安定した住宅とインフラ(水や無機物)を藻類に与える大家さんで、ここに棲んでいる藻類は光合成というお仕事をして、栄養(炭水化物)を作って大家さんに支払っているわけです。家賃みたいなものかな(笑)

 


有名な地衣類・・・撮影したらアップします

ウメノキゴケの仲間

マツゴケの仲間

 

白っぽい灰緑色のかさぶたみたいなやつです。

街路樹やブロック塀についています。

ウメノキゴケは表面は白っぽい灰緑色。裏面は黒褐色。マツノキゴケは縁に球状~枕状の白い粉芽を持っています。両者は混生していることも多いのですが、縁の白い粉芽があるかないかで選別ができます。

 

ハナゴケ類

クラフト用のプリザーブドモスになっていることが多く、ちょうど宝石に付けられているコマーシャルネーム(商品用の名前)で流通していることが多いので、これが地衣類だとは知らない人が多いです。

さらに名前に「苔」がつけられているので苔の一種だと思っている人も多いと思います。

きらら舎ではハナゴケ科のトゲシバリ属のものをトゲバシリとして販売しています。

当日はこれも観察してみることにしましょう。お土産にもお渡しします。

 


地衣類のおうちづくり

地衣類って栽培できるの?・・・かなり難しいと思います。

トゲバシリはなんだかいけそうなので、お土産にお渡ししますが、ベランダや庭で地衣類を栽培できたら楽しいだろうと思ったので、地衣類のおうちを作ってみます。

コルク樹皮に採集してきた地衣類を固定するだけなんですけど。

 

これは屋上で栽培している地衣類。

地衣類/きらら舎


ゲッチョ先生のこと

本名は盛口 満さん。わたしが夏休みになると読みたくなる本『クラゲの青を探して』の著者です。

自らを生き物屋と呼んでいます。きらら舎生物部の人達もみんな生き物屋です。

子供の頃はみんな生き物が(大抵)好きです。しかし、大人になると卒業してしまいます。しかし、卒業できないまま、生き物を追い求めている大人をそう呼ぶそうです。

地衣類を探し求めて、各地を歩き回る人は「地衣屋」になります。地衣屋は墓地が好きなんだ(古い墓石にひきよせられる)と、著書『となりの地衣類』に書いてありました。当日はそんなお話も聞けるのかな・・・