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先月に続き、今月もえのすいクラゲの日に参加。

梅雨時期なので、今月もクラゲはほぼ採れない。

プランクトンネットを持っていったので、ヤコウチュウが採れた。

1匹だけエイレネクラゲらしきものがいた。

 

 

クラゲ採集はたくさん採れないとほぼ意味はない。

なぜならば、クラゲの寿命は短いのだ。採集しても数か月、あるいは数日で死んでしまうことが多い。

しかし、たくさん採れれば、オスメスがいて有性生殖を行う可能性がある。

 

ただ、長く生きるクラゲもいる。

サカサクラゲである。

だから、このクラゲに関してはエフィラを誰かにあげても長く(数年)飼育が楽しめる。

 

しかし、飼育の愉しみってなんだろうとふと考えることがある。

水族館のようにだれかに見せる目的があれば別だが、家族もあまり興味を持っていない生物を毎日1時間以上も時間を割いて世話をしている意味はなんなんだろうか。

 

成長すること、変化すること、そして、繁殖すること。これが面白い。

 

クラゲではないけれど、先月採集したヤコウチュウも毎日餌を与えているので、毎晩光っている。少し殖えたような気もする。

これは博物ふぇすで展示しようという目的があるのだが、これはあとから付けたもので、本当は夜光るのを見るだけのものだ。

 

 

今月はえのすいも少し回ってみた。

先月はクラゲの日(9日)がちょうど日曜日と重なったため、人が多く、館内を回る気がしなかったのだ。

 

繁殖に成功したというコツメカワウソの子供たちが可愛かった。

やはり哺乳類はかわいい。
背中の毛並みがうちの猫(琥珀)にそっくりである。
そういえば、琥珀を拾った時の写真に「コツメカワウソですか」という質問をいただいたこともあったっけ。

 

 

琥珀/産み落とされて1週間目

 

 

今回の水族館でみたヒット生物はダンゴウオ。展示名はフウセンウオとされていた。えのすいで繁殖させた個体も多くいるようである。

 

機嫌悪そうな顔でちんまりと岩にくっついている。

 

オレンジ色のは少し小さい。子供っぽいので、これが生まれたという個体かな・・・・・

 

かわいい・・・・・

 

 

 

もちろんクラゲの展示も種類が豊富である。

これは、一番飼ってみたいと思っていたカツオノエボシ。

 

【カツオノエボシ/鰹の烏帽子】

ヒドロ虫綱
クダクラゲ目
カツオノエボシ科
カツオノエボシ属
カツオノエボシ

学名:Physalia physalis (Linnaeus, 1758)

 

初ガツオの時期に海流に乗ってくること。
気胞体(浮き袋)が烏帽子に似ていることからカツオノエボシと呼ばれるようになった。

英名の Portuguese Man O’ War は「ポルトガルの軍艦」の意。
水面に出ている部分が、帆を張ったポルトガルのキャラベル船に似ていることから名付けられた。

透き通った藍色の気胞体がとても美しい。
中には気体(主に二酸化炭素)が詰まっていて、浮くことができる。しかし常に膨らんでいるわけではなく、必要に応じて萎んで水中に沈むこともできる。
また気胞体には三角形の帆があって、風を受けて移動することができる。

気胞体から海面下に伸びる触手は平均10mで、長いもので約50mにも達するという。
通常のクラゲとは違って、浮袋の下にはたくさんのポリプが群を成している。それぞれ、栄養個虫(Gastrozooid)、生殖個虫(Gonozooid)、感触体(Dactylozooid)と役割分担がある。

・・・・・ここまでは図鑑などに掲載されている。

しかし、通常ヒドロ虫綱のクラゲはポリプがストロン(ヒドロ根)でつながって、もとは1つの個体である。つまりオスかメスかのいずれかなのだ。
つまり、生殖個虫は1つのカツオノエボシではオスかメスかなので、他のカツオノエボシに出会う必要がある。
有性生殖ではどんな幼生が生まれるのか。
ここからクラゲ芽ができて、クラゲが出たりするのか。

・・・・それを見てみたい(知りたい)と思っていた。

これに昨年答えをくれたのがえのすいだった。

オスメスそれぞれのクラゲ(カツオノエボシの生殖個虫)が海中で放精・本欄して受精卵 ができ、プラヌラ幼生となり(ここまでは他のクラゲと同じ)、プラヌラから「プロトゾイド(protozooid)」という幼生になり(管クラゲ目に属するクラゲはみんなこの幼生になるらしい)、やがて稚クラゲとなるらしい。
カツオノエボシのプロトゾイドは気泡体と栄養個虫からなり、浮きながら捕食する・・・・・。

ポリプは前述の3種類ならば、新たにクラゲ芽ができてクラゲが出るということはないのだろう。
群体の中でそれぞれのポリプは無性生殖で殖えるが、クラゲは有性生殖でのみ殖えるということになる。

採集できても飼育はできそうもない。
さらに繁殖なんて難しいんだろうな・・・・と思っていたら。
さらにえのすいで面白いことが起こっていた。

 

繁殖については・・・・・そうか、この手があったのか!

 

「この手」については、えのすいトリーター日誌(2018/07/019)の記事に詳細が記載されているので、興味がある方はそちらを。

いつか、海岸にカツオノエボシが複数打ちあがっていることを夢見て(笑)
(ただし、打ちあがっているのをみつけてもむやみに触らないように!強烈な刺胞毒は死んでもまだ残っている!)

 

 

ところで、蛇足だが、このカツオノエボシを喰らう生物がいる。

アオミノウミウシだ。

とても美しい青いウミウシ。食した毒は自分の毒として再利用している。

 

 

次回クラゲの日参加は秋以降になりそうだ。

次回の日誌ではカツオノエボシの次に飼ってみたい(けれど飼えない)キャノンボールクラゲを紹介してみたい。
カツオノエボシについては、その後の繁殖がどうなったか聞いてみることにする。

 

 

Categories: 2019年

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