今年の夏、三省堂の催事で、通常カフェで行っている「蛍石の八面体割り」ワークショップを開催することになりました。
その際に推奨年令を記載しなければならず、とりあえず書いておいたものの、実際にはそれ以下のお子様も参加されました。
しかし、小学1年生でもできる子はできたのです。
逆にカフェでワークショップをやっている時、大人でもすぐ飽きてしまう人もあります。
夏休みも終わって、9月末にもお台場A.D.NÉELで同じワークショップを開催するにあたり、今回は握力や集中力を考慮して「小学4年生以上推奨。それ以下の場合はご相談ください。」と、記載しました。
昨日、お台場A.D.NÉELよりも前にカフェで八面体割りのワークショップ~初級者編~を開催しました。
小学2年生とそのお姉ちゃん(学年は聞きそびれましたが小学生)が参加しました。
2年生だとまだ握力も弱く、空間認知能力もそれほど発達していないと思われたのですが、どの参加者よりも早く八面体を量産しました。
八面体割りは、石に興味があって、劈開の方向を体感すると、癖になるくらい面白いのですが、方向がわからず、うまく割れないと全くつまらないのです。
参加された姉弟は握力が弱かったので、無駄な力が石にかからず、その結果、劈開どおりに割れていったものと推測されます。
眼力さえついていければ(ついていけない場合はハズキルーペなどの力を借りて(笑))、最初はできるだけ小さな八面体を小さなニッパーで割ることをお勧めします。
ただし、1辺が2mmというような小さなものは、指の中に埋もれて見えないので、指の感覚で割っていくしかないので、これはある程度慣れてから・・・・・になりますが。
ニッパーで割るのは、『鉱物レシピ』で紹介したのが最初ですが、通常、イリノイ州の劈開割り職人たちは鏨で割っていました。ニッパーは小さな八面体を割る時にしか使えませんが、鏨に比べて初めての方でも扱いやすく、怪我が少なく(それでも蛍石の破片で流血することが時々あります)、劈開の方向を体感しやすいので、採用しています。
蛍石の劈開は完全・・・・・と図鑑にはありますが、実際にきれいな八面体に割れる劈開を持ったものは少なく、さらに、カフェでのワークショップでは、劈開が素直で、すでに劈開面が出たチップをご用意しています。
しかし、来週9/28のワークショップは上級者編なので、劈開面はないか、あっても1面だけ。
鏨も使いつつ、塊から頑張ります!!
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