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いくつかの金属塩を水に浸けます。

 

シャーレの隅っこに、硫酸銅、 ヘキサシアノ鉄(Ⅱ) 酸カリウム、炭酸ナトリウム、硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)を少量置きます。

これらはそれぞれ水に溶けて動き出します。

水に溶けるということは、たとえば硫酸銅(CuSO4)であればCU2+とSO42-に分かれて溶液中に存在するという状態です。

 

ヘキサシアノ鉄(Ⅱ) 酸カリウム、炭酸ナトリウム、硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ)も同様にそれぞれ溶けて(分解して)イオンになって動きだします。

 

すると、それぞれプラスイオン、マイナスイオンは別のパートナーをみつけて合体して別の結晶となります。

金属塩から出てきたイオンが途中で他のイオンに出会い、結晶となった部分はまるでサンゴ礁が育っていくように見えます。

プルシアンブルー(紺青)の顔料は、鉄のシアノ錯体に過剰量の鉄イオンを加えることで、濃青色の沈殿として得られる顔料です(日本古来の天然顔料である岩紺青とは別のものです)。

沈殿して得られる・・・・・つまり、水には溶けません。水の中で生まれたプルシアンブルーのケミカルサンゴ礁はしっかりと結晶して美しく育ちます。

 

硫酸銅 CuSO4 → Cu2+ SO42-

ヘキサシアノ鉄(Ⅱ) 酸カリウム K4[Fe(CN)6] → 4K+    [Fe(CN)6]4

炭酸ナトリウム  Na2CO3 →   2Na+    CO32-

硫酸アンモニウム鉄(Ⅲ) NH4Fe(SO4)2 → NH4+   Fe2+   SO42-   SO42-

 

シャーレの中には上のようなイオンが存在することになります。

 

これらが出会ってできた結晶の成分を考えながら観察してみましょう。

CuSO4 + K4[Fe(CN)6]

NH4Fe(SO4)2 + Na2CO3

CuSO4 + Na2CO3

K4[Fe(CN)6] + NH4Fe(SO4)2

 

写真はカフェのワークショップ後にアップします。

Categories: きらら舎 Schole

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かよこ さとう ()

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