ヤコウチュウを飼ってみます

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2019年6月9日(日)

毎月、9の付く日はえのすい(新江の島水族館)クラゲの日である。

そんな日があるのは知っていたけれど、なかなか申し込むには至らなかった。

最近、理科室カフェ@生物系に参加してくださる方たちが、クラゲの日の常連さんだというので、思い切って申し込んでみることにした。

 

 

 

途中でどんな渋滞があるかわからないので、午前6時半に家を出る。

8時には江の島に到着した。

車を置きっぱなしにして、場合によっては生体を積んでおくことになりそうなので、用心のため地下駐車場に停める。

 

晴れ女でも梅雨には勝てず、朝から小雨が降っていた。

それでも、雨雲の合間を縫って、なんとか採集決行となった。

 

 

 

手作り感満載のネットを渡される。
(ネットがその後渡される~ネットですくって中身をあけるための~プラケースより大きいので、自前のプランクトンネットを持っていったほうがよかったかもしれない)

参加者20名がそれぞれネットを持ち、スタッフ、取材の人、みんなでぞろぞろと採集地へ向かって歩く。

 

ただ言われるがままに歩いたのだが、結局、江の島まで20分以上歩いた。

一般人は入れない漁港で採集をする。

ビニールテープでネットがくっつけられている棒は伸ばすことができ、漁港の縁から海水をすくう。そして、すくったもの(ほぼ肉眼ではわからない)を海水を入れたプラケースの中にあけていくのだ。採集というより、傍から見ると海水すくいみたいな感じ。

 

しかし。

すくったネットの中には、ブラインシュリンプを濾した時のようなものが・・・・・ヤコウチュウである。

水面をみれば赤潮が発生しているのがわかる。

それでも、いるかもしれないクラゲをすくい、与えられたプラケースに放っていくと、あっという間にプラケースの中はヤコウチュウで満タンになった。

 

常連さんは、クラゲはもとより、エビたのカニだのまで捕まえている。さすがである。

わたしはといえば・・・・・ヤコウチュウがたくさん!!

 

 

また、ぞろぞろとえのすいに戻り、勉強室みたいなところで採集してきた海水に何かいるか探す作業が始まる。

 

いた!!

7mmほどの透明なクラゲが1匹。

ヤコウチュウたちに押されて(わたしのイメージ)ケースの下のほうでぐったりしていた。

本当に透明で半球の傘を持っている。ヒドロ虫綱のクラゲである。

えのすいではうまく撮影できなかったので、のちほど撮影して同定してみることにする。

相模湾で採集できるクラゲ図鑑的な紙もいただいてきた。

 

 

ヤコウチュウに混じって、小さなクラゲみたいなものやカイアシ、エビの幼生などもいる。

とりあえず、みんな連れ帰ってきた。

 

ヤコウチュウ、夜中に容器を叩くと青く光っていた(これも夜に撮影します)。

ピロキスティスに似た青い光だ。

ピロキスティスやウミホタルが飼えるのならばヤコウチュウだって飼えるよな・・・・・ってことで、ヤコウチュウ飼育を始めてみることにする。

 

シオミズツボワムシ培養の再開だ!

ワムシの種株と海産クロレラの種株を購入。

 

ヤコウチュウは仲間の渦鞭毛藻や小さな海のプランクトンを捕食する従属栄養生物である。

ペットとして確立されていない従属栄養生物を飼育(培養)するには、どうしても食物連鎖をある程度までそろえなければならない。

消費期限が1年くらいある「ヤコウチュウのエサ」なんかが売られていればらくちんなのだけれども。

 

 

【ヤコウチュウ(夜光虫)】

学名:Noctiluca scintillans

大きさは1~2mmと図鑑には書かれているが、もっと小さいものもある。

顕微鏡でみると風船のような形をしていて一部分がくぼんでいる。くぼんだ部分の近くには細胞質が集中している。

細胞質から、放射状に原形質の糸が伸び、網目状に広がっている。

また、くぼんだ部分からは1本の触手が伸びている。

 

ヤコウチュウの発光も、ウミホタルやピロキスティスと同様、ルシフェリン(基質)とルシフェラーゼ(酵素)による。酸素の存在下でルシフェラーゼの触媒によりルシフェリンが酸化されて酸化型ルシフェリンが生じるときに青色光(極大波長=474 nm)が放出される。

ピロキスティスは概日性リズムを持っていて、昼間明るい所に置き、夜はきちんと暗くすると、暗くなってしばらくして(つまりは日没後、夜がおとずれた時ってわけ)、刺激を与えると光るようになる。

明るいうちに暗い部屋にもっていって、振ったところで光らない。

 

一方、ヤコウチュウは、昼間、トイレに持ち込んで、電気を消して振ってみたら、少し光った。確かに真夜中のほうが光る量は多いような気もするが、これは、単に容器を分けたために(あるいはどんどん死滅して)個体数が減っただけかもしれないし、ヤコウチュウはピロキスティスほど概日性リズムにとらわれないのかもしれない。

研究者や専門家によってはわかりきったことかもしれないが、文系素人があれやこれや考えて試してみるのは結構面白いので、ネットや本で答えを探すのはやめて、実験してみようと思う。

 

この続きはヤコウチュウ飼育記録に!

 

 

 

えのすいクラゲの日。

今回、肉眼で確認できるクラゲは1匹しか採集できなかったので、リベンジでまた申し込んでみようと思う。

次回もヤコウチュウ採集になったとしても、まあ、それはそれで・・・・・

 

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