タマクラゲについては以前のノートに記録しました。 >>タマクラゲとムシロガイ
- タマクラゲのポリプは生きたムシロガイの殻の上でしか生きることができない。
- ムシロガイが死ぬとタマクラゲもクラゲを出して死んでしまう。
以前のノート(ブログ記事)には、本で得た知識でサラッと記述しましたが、
「じゃあ、無理にポリプを取ったら、そのポリプはどうなるんだろうか。」
という疑問が生じました。
「クラゲを出して死ぬ」
・・・・・ってことは、すぐに死ぬわけじゃないらしい。
「無理にポリプを取ったら、もしかしたらクラゲを出すまでは生きるのかもしれない。」
・・・・・そんな推測を裏付けるようなVTRに出会いました。製作者の許可を得ていないので、ここでの紹介は自粛しようと思いますが、カフェではお見せしたいと思います。
そこで、まさに、その実験がされていました。
VTRでは、ムシロガイからタマクラゲのポリプを切り取り、シャーレに入れると、ポリプはストロン(走根、ヒドロ根)を伸ばして着生しました。
さらにそこからポリプができ、やがてその横にクラゲ芽ができ、クラゲが発生しました。
そして、最後のクラゲが遊離するとポリプは命を終えました。
でも!!!!
「クラゲ芽がまだ残っているうちに、その容器をムシロガイの居る水槽に戻したら(投げ込んだら)どうなる?」
調べた本には
「同じ水槽に生きたムシロガイがいれば、付着している貝が死んでも、ポリプは生存できる」
と書いてあります。
うまく行けば、その容器の中でポリプが継続して生存し、また、水槽から出したらクラゲが発生し、全部のクラゲを発生する前に水槽に戻す・・・・・と、いうことを繰り返せたら楽しいんじゃない??
6月23日(日)
・・・と、いうことで、まずは携帯用クリーム容器に海水とムシロガイを入れます。
メスでポリプを切断しようと試みました。
しかし、ニョロニョロしていて切りづらいので、毛抜きでいくつか取ってみました。
ムシロガイを水槽に戻します。
午前中にたっぷりブラインシュリンプをやっておいたので、内部がブラインシュリンプ色なのかもしれません。
とりあえず追い餌としてシオミズツボワムシも投入。
このまま死なないでストロン伸ばしてクラゲを出すといいのですが。
その後、切り離されたポリプはブラインシュリンプを食べて生きていましたが、切り離した部分から何かが伸び始めました。
ストロンなのがはまだ不明です。
6月30日
それより、ムシロガイ水槽に卵嚢が産みつけられていました。
そろそろ夏にかけてムシロガイの産卵の時期。これに合わせてクラゲも遊離します。
水槽の中では遊離したクラゲを見つけることは困難で、さらに、遊離したクラゲにはたしてオスメスがいるのかわからないので、プラヌラができて、稚貝と共生を始める・・・・・なんて、まだ夢の夢ではありますが。
端っこを少しだけメスで切り取り、観察してみることにします。
鞘の形が面白いです。
卵割中かもしれません。以降は別のノート(「ムシロガイ」)に記録してみます。
ちなみに、切り取ったポリプのストロンと思われるもの、少し伸び始めました。
後日、クラゲ遊離に成功しました。 >>タマクラゲ遊離
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