【辰砂/Cinnabar】
Almaden,
Ciudad Real,
Spain
先日。本の制作時に、仲良しの鉱物業者さんから「やばい辰砂」の話を聞きました。
何がやばいの??
炎天下に標本箱を置いておいたら、辰砂から水銀がにじみ出て箱の中をコロコロしていたとか・・・・・
それはやばいww
早速、それを入荷したのは言うまでもありません。
どうやったら水銀が出るのかな。
しかし、水銀の沸点は356.73 °C。でも、沸点と揮発は別。
液体表面から緩やかに気体へと変化し、この現象を蒸発と呼びます。蒸発の中でも特に常温常圧で起こるものを揮発とよびます。ちなみに液体を加熱し、沸点に達すると内部からも気化しはじめ、これを沸騰と呼び、その温度が沸点というわけ。
水銀は20℃でも気化(揮発)します。気化した水銀は肺から吸収されやすく中毒を起こします。
辰砂をクリームケースに入れて、念のためラボテープで密封して、レンチンしてみました。
・・・・
何も起こりませんでした。温めてから冷やしてみたり・・・でも何も変わりません。
でも、まあ、水銀出ちゃうよりは安心なのかも。
これで岩絵の具も作ってみたいけれど、よい子が真似すると困るのでやめておきます。
と、いうことで、辰砂。ちゃんとクリームケースに入れて販売します。
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