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広西省、梧州にある武東鉱山(Wudong)の菱マンガン鉱(Rhodochrosite)を入手しました。

ピンク色で透明感のある菱形結晶です。

それほど大きくない結晶ですが、諭吉さん2枚でおつりがくる価格。

 

ドキドキしながら割りました。

劈開が明瞭なので比較的きれいに割っていけます。

 

 

ミニチュア試験管に詰めました。

 

ミニチュア試験管入りの菱マンガン鉱は不透明で研磨してあるものと、こちらのハイランク結晶を割ったものの2種類となります。

 

LED電燈下

 

 

 

欠片も比較的きれいに劈開面が出て菱形となっています。

 

 

 

菱マンガン鉱の化学組成式はMnCO3。微量のCa、Fe、Mgを含みます。

Mnの一部がCaやFeやMgに置き換わっているわけです。

 

CaCo3だと方解石です。このCaの一部がMnに置き換わったものがマンガン方解石。Mnの含有率で蛍光します。多ければいいというわけでもありません。

Caの含有率とMn含有率を実験すると、550℃以上では連続固溶体をなしますが、450℃では不連続な間隙があるという報告があります。

天然でも、Franklin鉱山の鉱物にて、不連続な間隙があることを報告されているので、固溶体を有するとは完全には言えませんが、こうして、割ってみると、菱マンガン鉱が方解石グループの一員であるのだなあと改めて確認できます。

マンガン方解石のMnの含有率がとても高いものが菱マンガン鉱であるともいえるわけです。

菱マンガン鉱の「菱」は菱形の「菱」なのですが、方解石の劈開片に似ています。方解石の劈開角度が75度(105度)なので、厳密には方解石は菱解石というべきなのかも。

 

ちなみにマンガン方解石は美しい劈開片も多く流通していますが、アリ塚のような形のものもあります。

方解石の形状は実に多彩です。

 

 

Categories: 第壱標本室

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