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偕老同穴(かいろうどうけつ)入荷しました。   >>ご注文はこちら

 

偕老同穴/きらら舎

 

生物としてのカイロウドウケツは六放海綿綱に属する海綿の仲間です。

ガラス海綿とも呼ばれます。二酸化珪素を主成分とした籠のような骨格は芸術作品か、職人のすご技工芸品のようです。

故事成語としての偕老同穴は、「共に暮らして老い、死んだ後は同じ墓穴に葬られる」という故事から夫婦の信頼関係が非常にかたいことを表しています。

「偕老同穴の契り」など、落語などにも登場する言葉なので興味がある方は調べてみてください。

 

さて、この生物がなぜそんな名前になったのかというと、この海綿にはドウケツエビ(Spongicola venusta De Hahn)というエビが棲んでいるためです。

カイロウドウケツの網目構造の中(胃腔の中)に、幼生のうちに入り込み、そこで成長します。

成長すれば網目の間隙よりも大きくなって外に出られない状態となるわけです。

普通、一つのカイロウドウケツの中にはつがいのドウケツエビが棲んで一生を送ります。

編み目から入る幼生時代は雌雄が未分化の状態で、やがて雌と雄とにそれぞれ分化します。

一生牢獄生活のようで、なんとも切ないのですが、ドウケツエビにしたら、天敵もいない海綿の体内で、トゲのある網目に守られ、餌を捕る苦労もせずに、海綿の食べ残しやガラス繊維に引っかかった有機物を食べて悠々自適だともいえるのですね。

生きている写真をネットで探してみたら、ありました。

真っ白くて硝子細工のような美しいエビで、メスの卵がミズイロ!

きれいなので、探してみてみてください。

偕老同穴/きらら舎

偕老同穴/きらら舎

モバイル顕微鏡の白根さんから、顕微鏡写真が届きました。

「偕老同穴は繊維にどげがあって、他の繊維に絡みつき、網目を作っています。観察すると面白いですよ。」

とのこと。お試しください。

 

さて、エビはというと、入っているものもありました。

偕老同穴/きらら舎

偕老同穴/きらら舎

全部は確認していないのですが、エビも乾物になってしまっていて、なにより籠状の網目はとげとげしてるので、どこか内部にひっかかっているかもしれません。

 

Categories: 第弐標本室

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