『魔法使いの錬金術レシピ』に魔女の薬草図鑑を掲載しました。
その中でも魔女の毒草として有名な「マンドレイク(英名)」、別名「マントラゴラ(学名)」の種を入手しました。
キュー植物園系のデータベース 「Plants of the World Online」 には以下の4種が確認できます。
Mandragora autumnalis Bertol
Mandragora caulescens C.B.Clarke
Mandragora officinarum L.
Mandragora turcomanica Mizgir.
薬用とされているのは上から3つです。
今回入手したのはマントラゴラ・オフィシナラムとオータムナリスです。
ページ末に、2023年に種を入手したマンドラゴラ・カウレセンスについて加筆しています。
マントラゴラには春咲き(花が春に咲く)と秋咲(花が秋に咲く)があり、オフィシナラムは春咲き。オータムナリスは秋咲き。
伝説を見ると春咲きが雄で秋咲きが雌とされているようです。
和名: マンドレイク、マンドラゴラ、恋茄子
英名: European Mandrake、Devil’s Apple
学名: Mandragora autumnalis(Mandragora officinarum )
原産国: ブリストル・イギリス
形態: ナス科マンドラゴラ属、多年草
草丈: 30~50cm
まずは、マンドレイク(オータムナリス=秋咲き)の種蒔きの準備をしました。
小さなソラマメのような形をしています・・・いや、小さな腎臓と形容したほうが怪しさが増してよいですね。
2022年10月9日
水に浸して5℃以下(冷蔵庫)で2週間置いて休眠打破します。
イギリスでは秋蒔きの場合は朝晩の冷気にあたるためこの工程は不要なのですが、東京では今の時期、まだそこまでは気温が下がらないので冷蔵庫作戦をします。
11月くらいまで待ってから蒔くという選択肢もありますが。
2022年10月26日
2週間以上経過したので、種蒔きしました。
遅れてオフィシナラムの種も届きました。これはすでに育ったものがあるので、今回は8粒だけです。
オータムナリスより少し大き目です。
2022年11月18日
先に植えたオータムナリスが1つ、発芽しました!
カフェがリニューアルオープンしたら、植物エリア・生物エリアが新設されます。
それまでに苗にできればよいのですが。
種(Mandragora autumnalis Bertol.)の販売開始しました(このページの末尾にリンクがあります)。
種蒔き方法や栽培方法は種に栞をセットします。
冬の寒さや夏の暑さで地上部が枯れてしまっても、秋・春になると芽を出します。
でも、生きてるかしら?と掘ってみたりします。引っこ抜いても叫び声はあげないのでご安心ください(笑)
こちらはオフィシナラムの芽がでかかっていた根っこ。夏の間に地上部が枯れてなくなってしまっていたので、どうなっているか掘り出してみました。
土の中で発芽していました。ずいぶんとスマートです!
もう一度、に埋めたところ、元気に成長を始めました。
耐寒性もないので、最低気温が5℃を下回るようになったら、室内に取り込みます。
2022年11月29日
次々と発芽!
最初に発芽した苗。
一か月経過しましたが、まだこんな感じ。
成長はゆっくりです。
2022年12月13日
カフェ改修工事に伴う、荷物の移動でバタバタと一週間ほど忙しくしていたところ、マンドレイクの双葉の間から本葉が出てきました。
他の種も続々発芽。
2023年
夏に異常な暑さだったため、屋内(倉庫)に避難させていたマンドレイクたちも地上部が枯れてしまいました。
日光は必要で、ただし、耐暑性・耐寒性が低いため、うっかり窓辺でガンガン陽にあててしまいました。
倉庫では常時空調を付けていないことも敗因。
しかし、最高気温が30℃を切ってきた頃に、なんと、地上部が復活してきました。
何年も栽培しているもの。根っこが大きいので、復活も早いです。
春咲きの種類なので、冬を乗り切れば来年の春には花が見られるかもしれません。
これは昨年の苗。
オータムナリスの苗はそろそろカフェにて販売します。
そして、今年入手した種。マンドラゴラ・カウレセンス。
入手しやすいのは、オータムナリスで、次がオフィシナルム。
カウレセンスは結構レアです。ヒマラヤ山脈、ミャンマーの山岳地帯、中国南西部が原産で、ヒマラヤンマンドレイクという別名もあります。
浸水して冷蔵庫で20日保管してから播種しました。
11月9日。
発芽し始めました。
Mandragora caulescens C.B.Clarke
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