定期的にメダカの卵の観察会をしています。
理科室カフェ/生物部の一環です。
きらら舎のメダカ卵について
毎回、観察会用にブランドメダカの卵を購入してシェアしています。
昨年2020年の春に、きらら舎実験室を作ってから、実験室の庭と称する、つまりは屋上にいくつかのメダカ水槽を作りました。
2020年までに卵を購入して孵化したメダカ、メタリックやブルーアイメタリック、濃青メダカなどが混泳しています。
そこで採取した卵なので、青系のメダカのミックスが生まれます。どんなメダカになるのかはお楽しみです。
2021年より、青系以外の錦鯉模様も始めました。これは水槽を分けています。
また、ブルードラゴンは純粋にそれだけを飼育する水槽のほか、青系混泳水槽にも入れる予定です。
【卵観察&飼育セット】
・採取したメダカの卵 10個(クリームケース入)
・飼育水 500mlペットボトル
・飼育水餌
・スポイト
・浮草
モバイル顕微鏡エッグでは、クリームケースに入れたままで卵の観察&撮影ができます。
【注文したらやること】
- 稚魚飼育用の容器を用意する(100均の10cm四方くらいのもの※)
- 水道水を容器の30%ほどの深さ(水深3cm)までいれておく
- 到着したら、これに水草を浮かべておく
- 水道水を入れてから24時間が経過していれば、これに飼育水を加えて水深6cmほどにしておく
容器は孵化した稚魚を入れるためなので、それほど急いで準備することもありませんが、採取した卵によってはすぐに孵化するものもあります。
濾過装置やエアレーションは不要です(使わないでください)。
孵化した稚魚(針子といいます)はスポイトで吸い取って飼育容器に移してください。
きらら舎ではSERIAの9cm角のアクリル箱で1cmくらいになるまで飼育しています(1cmになったら親の水槽に戻します)。
これを並べておくと小さな水槽みたいでかわいいのです。しかし、フタは乗せてあるだけなので倒さないように注意が必要です。
飼育水にはクロレラとゾウリムシが入っています。
温度によっては卵に水カビが生えることがあるので、時々水を交換してください(クリームケースはSERIAで3個入っているものです)。水は水道水を使ってください。
水カビが生えてしまった時には手でそっと洗うと取れます。
【観察】
きらら舎ではモバイル顕微鏡エッグで観察しています。
産みたての卵はまだ透明です。毛が生えていて、これで藻にくっついています。
下の卵2つに見える丸い粒(大きなほう)は油滴です。油滴がある方が植物極です。
反対側が動物極で、ここにメダカの体ができていきます。
細かい粒はやがて体になる細胞の塊で、胚です。
真ん中の卵は下の2つより1日ほど先に産まれたもののようで、左のほうに一筆書きのメダカのようなものが見えます。うっすらと体の形ができてきているところです。
右の3個が上の写真と同じ卵です。
油滴が集まって大きな粒になっています。
また、うっすらとメダカの体の形がわかるようになってきました。
やがて心臓や目玉が見えてきて、心臓が鼓動し、血液が流れるところも観察できます。
一筆書きだった卵は、目玉も黒くなり、色素の粒も出てきました。
やがて、はっきりとメダカの形がわかるようになり、中でくるくる動き始めます。
頻繁に動くようになったら、孵化間近です。
【観察日記】
産みたて(1日目)
小さな粒は油滴です。受精直後は卵全体に散乱していますが次第に植物極に集まってきます。そして一つになります。
この卵はだいぶ片側(植物極)に寄っているのですが、まだ粒は細かくたくさんあるので、受精後90分くらいだと思われます。
撮影したのが8:30なので、逆算して受精を7:00としましょう。
9:20
途中の観察ができなかったのですが、油滴とは反対側(動物極)に胚盤ができ2細胞となります。この胚盤が卵割していって胚ができています。
かなり卵割が進んでいます。卵割のスピードは速く、2細胞期から8細胞期まで約1時間と言われています。
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