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今まで、各地にお住まいの方から田んぼの土を送っていただいておりました。

2021年から、ミジンコやホウネンエビのいる無農薬の田んぼから土を仕入れ、きらら舎生物部活動として「田んぼの土培養」を開始しました。

田んぼの土にはミジンコやボルボックス、カブトエビ、ホウネンエビなどの耐久卵(休眠卵)が入っています。

ミミズやヒルなども混ざっているかもしれません。

とりあえず何かわくかはわかりません。

 

入手しづらいミジンコや、プランクトンが発生することを期待して・・・・・

 

>>ご注文

 

2022年春セット

ミジンコや他の生物の栄養になる鶏糞配合飼料が1粒ついています。何かがわいてきたら、これを少量の水に入れてふやかし、潰して、溶けたらよく混ぜて土の入っている容器に入れてください。

また、何も出てこない!つまらない!!という方にはきらら舎ミジンコ飼育容器内の耐久卵を送ります。乾燥させたものではなく、採取してその水ごと送りますので、すぐに孵化します。希望があればご連絡ください。

 

【ご用意いただくもの】

・φ10cm(または10cm角)× h15cmくらいの容器(100均でOK)

・水 1Lくらい

 

  1. 到着したら、容器を軽くすすいで、土を入れます。
  2. 準備液を入れて、土をスプーンやヘラなどで底からよくかき混ぜて下さい。かき混ぜているとにごりが減ってきます。土が沈殿し始めたらかき混ぜるのをやめて12~24時間放置してください。
    その後、準備液をそっと捨てて水道水を入れます。水道水に塩素が多い地域の場合は、準備液作業時に水道水を別の容器にとっておいてカルキ抜きしておいてください。
  3. ペットボトルに水を入れてフタを開けておくだけでOKです。

田んぼの土/きらら舎

田んぼの土/きらら舎

よく混ぜます

田んぼの土/きらら舎

 

水が澄んでくるまで、そのまま静置します。

 

直射日光の当たらない明るい場所に置いてください。

水を入れると土が舞い上がって水は濁りますが、数時間で沈殿して澄んできます。

容器の内壁が汚れてしまっている場合は、水洗いした柔らかめ歯ブラシなどでこすってください。

室内の窓辺が最適です。直射日光があたらない、たとえばカーテン越しの光が差し込むようなところ。

 

何かわいてきたらぜひ撮影して、きらら舎生物部に投稿してください。

このページでも紹介していきます。

 

 

2021年秋の記録

2021年9月23日

セットして2日で小さな水草が出現しました。

田んぼの土/きらら舎

セット後2日目/浮草

 

2021年9月24日

小さなものがいくつか動いています。その中で、肉眼でも形がわかり、動きを追えるものが出現しました。

ホウネンエビのようです。

明日は何がでてくるかな?

 

田んぼの土/きらら舎

セット後3日目/ホウネンエビ

田んぼの土/きらら舎

セット後3日目/ホウネンエビ


 

ミジンコはメダカの餌用に販売されているもの以外は、自分で採集しなければなりません。

しかし、コロナ禍にあり、なかなか採集に行けません。

昨年も行けず、今年も行けないまま秋を迎えてしまいました。

そこで、田んぼの土作戦を開始しました。

 

ミジンコも、どんな種類がわいてくるか楽しみですね。

基本的にオオミジンコとタイリクミジンコは自然には棲息しないものなので、多くはタマミジンコだと思いますが、違う種類がわいたら素敵です。

 

あと、ボルボックスも期待できます。合わせて、テトラバエナ、ゴニウム 、 ボルブリナ、ユードリナ、プレオドリナなど、ボルボックスの進化の過程がわかるものたちも発生するかもしれません。

ボルボックスも、きらら舎の株が販売株がV.aureus、KEEP株がV.carteriなので違うのがわかないかしらと期待。

 

V. aureus

細胞数:1000~4000個
細胞の形:卵形
細胞質連絡:1~3本で細い
ゼラチン状基質:互いに融合し、はっきりしない。
雌雄異体

V. carteri

細胞数:500~8000個
細胞の形:球形
細胞質連絡:ない
ゼラチン状基質:はっきりとし、個々の細胞を含む
雌雄異体

V. globactor

細胞数,:8000~17000個。
細胞の形:星状~アメーバ状
細胞質連絡:1本で太い・・・「真のボルボックス(ボルボックス節)」
ゼラチン状基質:はっきりとし、個々の細胞を含む。
雌雄同体。

 

2021年10月4日

台風も過ぎ、忙しい日々の中、すっかり田んぼの土を観察することを忘れていたところ、水がずいぶんと蒸発していたので、足し水をしようとしたところ、いろいろなものが動いていました。

一番最初に出現したホウネンエビもずいぶん大きくなりました。

何を食べているのでしょうか。

今日は、3種類のミジンコをみつけました。

 

まずはカイミジンコの仲間

田んぼの土培養実験/きらら舎

もう少し倍率の高いモバイル顕微鏡で観ていないとわかりませんが、眼の大きさや後頭部の形とへこみはネコゼミジンコの種類に似ています。

ただ、尾棘が見えないので違うかもしれません。

(その後、ネコゼミジンコの仲間だと同定していただきました)

 

いきなりの耐久卵。卵も左右1つづつ、2個あります。

 

田んぼの土培養実験/きらら舎

田んぼの土培養実験/きらら舎

 

もう1種類はおなかに毛が生えています。

2本の長い尾棘も特徴的です。

眼は小さめ。

ケブカミジンコの仲間です。

 

田んぼの土培養実験/きらら舎

 

 

 

 

 

 

Categories: 生物・植物室

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かよこ さとう ()

Website: https://kirara-sha.com/

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