ほたる飼育 #01 幼虫(4~5齢)の飼育

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先日、ふと思ったことがありました。

ネットには一体、どんな生き物が販売されているのだろう・・・・・

 

そこで、生物やペットグッズを販売している大手のネットショップのWEBサイトを眺めていました。

そこでゲンジボタルの幼虫を発見したのです。

 

消費飼育(採集して、餌の同定ができていない、あるいは餌の調達が困難な生物でも販売し、死ぬまでの楽しみ、つまり消費)しかない生物も多くありますので、餌となるカワニナも合わせて販売しているで少し安心しました。

 

しかし、ホタルの幼虫って飼えるのか?という疑問がわきました。

 

 

探すと繁殖させて販売している施設がありました。

生態を調べるとゲンジボタルよりヘイケボタルのほうが飼育の難易度が低そうでしたので、ヘイケボタルを買ってみました・・・・・数万もかかりました。今月は呑みにいけません。このご時世なのでまあ、それはそれでよしとしましょう(笑)

まずは施設を構えて、会社で、仕事として何年も取り組んでいるところがいいという判断です。

餌や生態のことを教えてもらえたり、研究開発された、上陸(終齢幼虫が水からあがってきて土に潜って蛹になること)用の土を販売していたりするためです。

飼育容器メインで販売している会社もありましたが、生体メインの会社を選んでみました。

もちろん前述のネットショップでは購入していません。

後日、ホタルを飼育して10年という方と知り合いました(以降、ホタルの先生と呼びます)。

いろいろ教えていただき、前述の業者の間違っていることなども何点か実体験としてわかりました。これについては追って説明していきます。

 

 

 

 

まずは「ほたる倶楽部」を作りました。

一緒にホタル幼虫飼育を始めて、情報交換をしましょうというものです。

メインとなる情報はこちらに加筆更新していきます。

さらにメンバー登録をしていただくと幼虫は無償で提供します(店頭受取)。

ただし、レポートの提出が条件です。

きらら舎では生物によって、いろいろな理由でメンバー募集をしています。たとえばボルボックスはやクラゲポリプはバックアップメンバー、ミジンコは採集(※)など。

ほたる倶楽部は一緒にホタルを飼育し、ホタル飼育が一般的になるように試行錯誤するものです。

毎年チャレンジをして、羽化率を上げていきたいと思います。

※ミジンコはいろいろな土地の水や土の交換もします。

 

 

ここからは細かい情報を日記的に記録していきます。

 

 

 

  • 死んでるのか?
    死んでるかどうかは丸まるかどうかで判断ができます。
    水流を吹きかけたり、スポイトで吸って新しい(水換え完了した)飼育容器に移す時に、死んでいるとゆるいCの形のまま浮かびますが、生きていると丸まるのです。
    ただし、本当に丈夫なので、死んでいると思ってもたとえば、飼育容器のすみに置くか、別容器に隔離してしばらく様子をみてください。
     
     
     
  • 隠れたがる
    とにかく隠れたがりました。お互いにつかまり合って団子状態になっているので、まずは何かにつかまりたいようです。さらに、容器内濾過器の裏側などに入り込んだりしていたので、飼育容器内には隠れられるものをきちんといれるか、余計なものはいれないようにしたほうがよいようです。

    ほたる倶楽部のページにも書きましたが、頭数が少なければ、100均タッパに石数個を十分です。
     
     
     


  • グッピー水槽にわいたサカマキガイは食べました。海水の生物にはシラスやサクラエビ、魚肉ソーセージやちくわなどを与えることが多いのですが、淡水の生物なのと小さいので、カニカマを割いて与えてみたところ、サカマキガイと同じくらいによい食い付きでした。
     
     
     
  • 体のつくり
    細長い両錘形の体の周りにとげとげがたくさんついています。
    裏返すと、脚は3対であることがわかります。
    後ろ部分は鰓です。
    歩くのを観察すると歩くために動かしているのは前の6本だけだとわかります。
    死んだ個体がいたらひっくり返したりして観察してみてください。

 
 
 

ほたる倶楽部/きらら舎

表面: 左が頭(触覚が見える)で頭側から3対が脚。 後半のトゲはエラ 

ほたる倶楽部/きらら舎

裏面: 右下が頭。足の付け根には特徴的なまるい部分があって体の裏側についていることがわかるが、後ろのトゲは体の側面から生えている。

 

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