先日、ふと思ったことがありました。
ネットには一体、どんな生き物が販売されているのだろう・・・・・
そこで、生物やペットグッズを販売している大手のネットショップのWEBサイトを眺めていました。
そこでゲンジボタルの幼虫を発見したのです。
消費飼育(採集して、餌の同定ができていない、あるいは餌の調達が困難な生物でも販売し、死ぬまでの楽しみ、つまり消費)しかない生物も多くありますので、餌となるカワニナも合わせて販売しているで少し安心しました。
しかし、ホタルの幼虫って飼えるのか?という疑問がわきました。
探すと繁殖させて販売している施設がありました。
生態を調べるとゲンジボタルよりヘイケボタルのほうが飼育の難易度が低そうでしたので、ヘイケボタルを買ってみました・・・・・数万もかかりました。今月は呑みにいけません。このご時世なのでまあ、それはそれでよしとしましょう(笑)
まずは施設を構えて、会社で、仕事として何年も取り組んでいるところがいいという判断です。
餌や生態のことを教えてもらえたり、研究開発された、上陸(終齢幼虫が水からあがってきて土に潜って蛹になること)用の土を販売していたりするためです。
飼育容器メインで販売している会社もありましたが、生体メインの会社を選んでみました。
もちろん前述のネットショップでは購入していません。
後日、ホタルを飼育して10年という方と知り合いました(以降、ホタルの先生と呼びます)。
いろいろ教えていただき、前述の業者の間違っていることなども何点か実体験としてわかりました。これについては追って説明していきます。
まずは「ほたる倶楽部」を作りました。
一緒にホタル幼虫飼育を始めて、情報交換をしましょうというものです。
メインとなる情報はこちらに加筆更新していきます。
さらにメンバー登録をしていただくと幼虫は無償で提供します(店頭受取)。
ただし、レポートの提出が条件です。
きらら舎では生物によって、いろいろな理由でメンバー募集をしています。たとえばボルボックスはやクラゲポリプはバックアップメンバー、ミジンコは採集(※)など。
ほたる倶楽部は一緒にホタルを飼育し、ホタル飼育が一般的になるように試行錯誤するものです。
毎年チャレンジをして、羽化率を上げていきたいと思います。
※ミジンコはいろいろな土地の水や土の交換もします。
ここからは細かい情報を日記的に記録していきます。
- 死んでるのか?
死んでるかどうかは丸まるかどうかで判断ができます。
水流を吹きかけたり、スポイトで吸って新しい(水換え完了した)飼育容器に移す時に、死んでいるとゆるいCの形のまま浮かびますが、生きていると丸まるのです。
ただし、本当に丈夫なので、死んでいると思ってもたとえば、飼育容器のすみに置くか、別容器に隔離してしばらく様子をみてください。
- 隠れたがる
とにかく隠れたがりました。お互いにつかまり合って団子状態になっているので、まずは何かにつかまりたいようです。さらに、容器内濾過器の裏側などに入り込んだりしていたので、飼育容器内には隠れられるものをきちんといれるか、余計なものはいれないようにしたほうがよいようです。ほたる倶楽部のページにも書きましたが、頭数が少なければ、100均タッパに石数個を十分です。
- 餌
グッピー水槽にわいたサカマキガイは食べました。海水の生物にはシラスやサクラエビ、魚肉ソーセージやちくわなどを与えることが多いのですが、淡水の生物なのと小さいので、カニカマを割いて与えてみたところ、サカマキガイと同じくらいによい食い付きでした。
- 体のつくり
細長い両錘形の体の周りにとげとげがたくさんついています。
裏返すと、脚は3対であることがわかります。
後ろ部分は鰓です。
歩くのを観察すると歩くために動かしているのは前の6本だけだとわかります。
死んだ個体がいたらひっくり返したりして観察してみてください。
2021.5からゲンジボタルの成虫50匹(オス40メス10)を
飼い始めました。
現在はそれらから産まれた幼虫の中から50匹程度を
室内で観察しています。
近くの川に自生させることが目的です。
別の水槽でカワニナやミジンコなども飼い始めました。
飼い始めたら微生物に興味が湧きました。
意見交換出来れば幸いです。
楽しそうですねw
きらら舎生物部にご参加ください。
蛍をやってる方は少ないのでぜひ、蛍布教してください(笑)
https://www.facebook.com/groups/422710135702347
おはようございます。きらら舎生物部のFBGでもお知らせしましたが、12月4日の5時からは生物部忘年会です。アクリルパネル立ててのひっそり呑み会です。螢山さんというほたるのプロも来て、来年からのほたる活動の相談もするので、よかったらご参加ください(遠方だったら申し訳ありません)。
初めまして こんにちは。
通りすがりのものです。
ホタルの卵は幼虫の時から体内にあるのか?
googleの画像検索で調べていて幼虫の写真をクリックしたところ
ここに迷い込んでしまいました。
「きらら舎?」
「おっ なんか面白そうな博物館みたいな店だな」
「ほたる倶楽部もあるのか」
「なんか居心地良さそうで楽しそう」
「生物部とは懐かしい、高校時代を思い出す」
と思わずのぞいてみたくなりました。
螢山は万年大学生で(高校理科の免許、学芸員資格あり)埼玉県でホタルを育てる会を主催しています。
会では各自の家でヘイケを飼育し育った幼虫を日本庭園に放流したり、神社、小学校や児童館等に配布したり飼育説明や授業をしています。
エサが確保できる会員は自宅で1万匹程度飼育している人もおりますが、最近は自宅の周辺で貝が取れなくなり私は数は追わずに色々工夫して生存率、羽化率向上に努めています。
ホタルの生存率は良い時で卵から成虫になるまで8割位、羽化率は9割位で限界になっています。
病気が伝染すると生存率1割位の時もありました。
ビオトープを作ったりカワニナやタニシ、メダカも飼っています。
以前、博物館ボランティアをしていて博物館の庭にホタルの田んぼを設計したこともありました。
ヘイケについてはmixiに色々情報を載せてありますのでよかったら参考にしてみてください。ゲンジはカワニナの養殖をトライ中で日本庭園で自然繁殖できるようにしたいです。
サイエンスカフェのようなイベントとか、ホタルや光る石等で集まる機会等がありましたら是非参加させていただきたいと思っております。
ホタルの飼育は布教という言葉がピッタリですね。
自然と一つになるということで禅宗螢燈派と言えるかもしれません。
ちなみに螢山は法名で、数年前、台湾の渓谷で一人螢に囲まれ瞑想してきました。
よろしくお願い致します。
螢山さん!
はじめまして!
わたしは生粋の文系人間なのですが、理科少年に憧れる万年文学少女といったところです。
著書やメディア出演では鉱物ネタが多いのですが、本当は鉱物よりも生物のほうが好きです。
ただ、鉱物といえば、水晶は好きだけれど、蛍石は嫌いという人はいないですが、生物だと犬は好きだけれど猫は嫌い、くらげは好きだけど、虫は嫌いということが多くあって、本のテーマには難しいようです。
生物部の活動はFaceBookでやっています。
https://www.facebook.com/groups/422710135702347
クラゲ、クワガタ、ヒメウズラ、ホタル、ミジンコ、ボルボックス、ウニ・・・・・・
とりあえず多様ですので、お好きなネタでご参加ください。
蛍で参加されている方もいらっしゃいます。成虫が産んだ卵が孵化して冬前にかなり大きくなってしまったと言っていました。
蛍は最初に買ったところはすごく高額でした。
現在はヤフオクの高橋さんから購入しています。
近い日では11月24日にウニの受精実験をします。これはお茶の水女子大の企画に参加しています。
毎月第一土曜日が生物部の日で、12月は忘年会しようと思っています。パネル立てて飲み食い以外はマスク着用というちょっと窮屈な会ですが。
FB生物部にてご案内します。
最初は上陸間近なものをまずは飼育してみることを勧めています。その時期になったら、ご指導よろしくお願いします。
きらら舎カフェの屋上がわたしの仕事小屋のある場所で、ここでメダカやミジンコなどを飼育しています。サカマキガイはたくさんいます!
今後ともよろしくお願いします。
はじめまして! 横浜市在住。近くの市の緑地公園でヘイケボタルの飼育と観察会「ホタルの夕べ」(将来)を開催したい。以前ホタル飼育経験あり、但し産卵は失敗。最近の飼育の実態など見学、勉強したい。是非ご指導ください。また、本来この場所にいないホタルを飼育することの規制や制限、特に種の攪乱など分布に影響する規制など知りたい。どのように貴団体のコンタクトできるでしょうか?よろしくお願いします。
返信が遅くなり失礼しました。
きらら舎生物部(FaceBookグループ)にご参加ください。
伊藤螢山さんがメインで活動をしていますので、彼が力になると思います。
https://www.facebook.com/groups/422710135702347
遺伝子に地域差があるので遠方から取り寄せたホタルは放虫しないでください。
大丈夫ですよ!承知しております!!
屋根(囲い)があります。
ただし、入手先も近所ではありますが。
都内から那須に移住。家の前の小川に以前は蛍がいたと、先住民からの情報。人間が壊した生態系をひのの手で、戻せないか、、、と思い立ち。昨日、同じ水系からカワニナを採取して、放流しましたが、蛍そのものをどうするか?で、「きらら舎」に辿りつきました。
ご教示、ご指南頂けれは幸いです。
蛍はただ幼虫を放流してもなかなか難しいと思います。
以前はいたけど、今はいないのは原因があるので、それをまず解決しないと・・・・・
また、ヘイケボタルは雑食で、多少、水質が悪くても平気ですが、ゲンジはシビアです。
きらら舎では家でホタルを飼うというコンセプトなので、基本はヘイケです。
また、成虫を放って、それが卵を産んで、累代するには何万匹も必要になるそうです。
さらに、違うところから持ってきた蛍を放つとバッシングされる可能性もあります。
ハードルは高そうですね。
ゲンジボタルの幼虫もネットで売っているところもありますが、西日本のだったりします。那須の近くのホタルを探して成虫を捕まえて産卵させて孵化させ、幼虫は暑さに弱いので少なくとも夏を越すまで飼育して大きくしてから放流されるのが良いのではと思います。東日本に西日本のゲンジを放すと遺伝子撹乱だと言って批判する人たちもいます。ヘイケと違ってゲンジは場所によって遺伝子の変異があるそうです。
なるほど。
ゲンジも自宅で飼育ができるのですか?
> ヘイケと違ってゲンジは場所によって遺伝子の変異があるそうです。
種類によってそんなところも違うのですね。