【クンショウモ】
緑藻植物門 Chlorophyta
緑藻綱 Chlorophyceae
ヨコワミドロ目 Sphaeropleales
アミミドロ科 Hydrodictyaceae
クンショウモ属 Pediastrum
学名:Pediastrum
和名:勲章藻
クンショウモは緑藻類のクロロコックム目のなかまで、世界で約15種類、日本で約9種類が知られています。
細胞数は少ないものでは4つ。多いものでは100を超える細胞がほぼ規則的に、円盤状に並んでいます。
勲章のような形をしているのでクンショウモという名前が付けられました。
ボルボックスは球体ですが、クンショウモはぺらっぺらで円形のコースターやレースペーパーみたいです。
腕状突起が1本のものをシンプレックス。2本のものをデュープレックス、4本のものをバイラディアーツムといいます。
その他、腕状突起の種類によって、テトラス、ブラウニー、ボリアヌム、アンギュロースムなどと分類されています。
コースターやレースペーパーみたい、というのも、コースターやレースペーパーには透かしがあるものが多いですが、クンショウモも同様に空洞があります。
これはフタヅノクンショウモ(P. duplex )。
赤く塗った部分が1つの細胞です。
この細胞ごと飛び出すこともあれば、中の娘細胞が細胞膜に包まれたまま飛び出すこともあります。
観察していて、空っぽに見える細胞は、中身(娘細胞)が飛び出したもの。
欠けているのは、細胞ごと飛び出しちゃったものです。
飛び出した娘細胞は、それぞれに鞭毛が生えて泳ぎだし、やがて鞭毛が消えて、細胞分裂をし、細胞は丸く並び、突起が生えてきて小さなクンショウモになります。
小さなクンショウモはそのままの形で大きくなり、同時に細胞分裂を3回行います。
つまり8細胞になります。
これで分裂完了!
分裂が完了するとそれぞれの細胞に鞭毛が生えて細胞膜の中で動き出します。
クンショウモの入っている水を観察して、それぞれの段階のものを探してみましょう。
クンショウモの観察。次は8月13日(土)です。
クンショウモだけではなくボルボックスやミカヅキモ、ミドリゾウリムシなどなどの観察もし、自由研究用の絵本を作ります。
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