カフェのクラネタリウムには未成熟のクラゲがいるのですが、この水槽にポリプも殖えています。
クラゲを入れる際に、プラヌラ水も入ったためだと思われます。
ミズクラゲを縮ませないために、結構な量のブラインシュリンプを与えているので、水槽内のポリプもきれいなブライン色。むしろ、ブラインより濃いかも!
クラゲのポリプは無性生殖で増殖するのですが、その方法はクラゲによっていろいろです。
ミズクラゲのポリプは「茎」はほとんどなく、ポリプの付け根から小さな芽ができ、そこから触手が生えてきて殖えるものと(だからおしくらまんじゅうしているみたいに群体になるわけです)、ストロンがぐぐ~~んとのびて、その先にポリプができるものがあります。
この細いのがストロン(走根)。
大きなポリプの横からでき始めたポリプからも、ストロンが伸び始めています。
こちらは、同じ水槽ですが、クルクル部分じゃなくって、横の濾過室で殖えているポリプ。
ブラインはクルクル部分にいるクラゲに与えているため、濾過室にまで流れ着くブラインの数が少ないのでしょう。オレンジ色は、クルクル部分のポリプよりも薄いです。
細長い部分は「柄」ではなくストロン。
ヒドロ虫綱のストロンより太くて短いです。
こちらは、タイドプール水槽で殖えているサカサクラゲポリプ。
こちらの細い部分は「柄」です。
ポリプに粒が付いていますね、これがプラヌロイドです。プラヌラみたいなものという意味でプラヌロイドと呼ばれます。
サカサポリプは、プラヌロイドで殖えるので、ジワジワとストロンを伸ばすミズクラゲより離れた場所にもポリプができます。
むしろ、ブラインを水槽の下のほうにいるメルベウミウシに与えようとスポイトを水槽の奥まで入れた時に、水槽内を泳いでいるサカサクラゲのプラヌロイドを吸い込んでしまって、別の水槽にコンタミしているほど、繁殖力は強いです。
タコクラゲもプラヌロイドで殖えますが、サカサよりポリプも小さく、弱っちいので、タコポリプ水槽にはサカサポリプがコンタミしないように気を付けています。
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