【カラスウリ(烏瓜)】
ウリ科
カラスウリ属
学名:Trichosanthes cucumeroides
夏の夜に、幻想的な花を咲かせます。花びらの縁が糸状に長く伸び、暗闇に白く浮かぶ姿は妖精のようです。
羽衣のようなこの花びらは蕾の時にはきれいに折りたたまれていて、それが一気に開いて細い「糸」がどんどんと伸びていく様子はとても不思議です。
しかし、開花が始まるのは夜なので、夕方のうちに、開花しそうな蕾を見つけて、未明に確認に行かないと、翌朝にはしぼんでしまいます。一日花といいます。
夜に白い花を咲かせる理由は、花粉の媒介者に合わせているため。カラスウリの媒介者が蛾です。
写真は押し花です (^^;
実から種をとりました。
カラスウリは雄花だけを付ける雄株と雌花だけを付ける雌株があります。
WEBサイトによっては、いろいろな種を集めて混ぜないと、全部、オスかメスであると書いてあるものがありますが、実から採れた種はちゃんと両方混ざっています。
種子は「カマキリの頭のような形」とか「大黒様」とか、逆さまにして「打ち出の小槌」と言われています。お財布の中に入れて福徳を願う習慣もあります。
「玉梓」という別名もあります。玉梓は結び文のこと。古く、手紙を梓という木の枝に結び付けて運ぶ習慣があり、大切な手紙という意味で「玉」をつけて玉梓と呼ばれていました。
この結び文に種の形が似ているので、カラスウリの種もそういう別名がついたようです。
学名のTrichosanthesは、ギリシア語の「毛」を表すtrichosと「花」を表すanthosに由来します。
カフェにてお分けしています(なくなり次第終了)。
お財布に入れてもよいし、種蒔きしてもいいです。
播種については、春になったらまたノートに書きますので、それまで冷蔵庫で保管してください。お財布に入れる場合は、数日干して、よく乾燥させてください(今はフレッシュなのでそのままだとカビが生える恐れアリです)。
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