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カフェの生物部メンバーの方から、アカテガニ(だと思うと)のゾエア幼生をいただきました。

8月1日に採集したものだそうです。

ゾエア採集は、親が海水に入っていって、放卵を確認したところを集める()・・・・・という作戦で、なんとかアカテガニだろうとわかるのですが、回収範囲が広いと、他の幼生も混じってきてしまうのかもしれません。

 

※アカテガニ(学名 Chiromantes haematocheir )は、ベンケイガニ科に分類されるカニの一種で、その名のとおりハサミ部分が赤く、サルカニ合戦のカニのモデルになったカニです。
春から夏にかけて交尾が終わったメスは自分の腹部に産卵し、腹部で孵化まで保護します。
卵は胚発生が進むと、だんだん黒褐色になり、中に小さな黒い複眼が見えるようになります。
このくらいになるとメスは海岸に集まって、体の半分くらいまで海水に浸かって体を細かく震わせ、腹部を開閉させます。
すると卵の殻が破れてゾエア幼生が海中へ飛びだし、放仔となります。
7~8月の大潮(満月か新月)の夜、満潮の時間に合わせて放仔するといわれています。


ゾエア幼生は引き潮に乗って沖へと移動し、海中を浮遊するプランクトン生活を送り植物プランクトンなどを捕食しながら成長します。3~4週間の浮遊生活の間に5度の脱皮を経るとメガロパ幼生に変態します。
メガロパ幼生は脚が長くなってカニらしくなり、海底を歩くことができ、自然界では10月頃に沿岸部に近づき、甲幅4mmほどの稚ガニへ変態して上陸します。

 

 

 

 

ゾエア幼生は飼育水の濃度などが不明というので、いただいた容器内の比重を調べてみたらかなり薄め。

採集地は汽水エリアとおっしゃっていたので、とりあえずは、このままの比重で大きな容器に入れ、2容器で比重を変えて、汽水濃度へ少しづつ移行させてみる予定です。

ただ、ゾエア幼生は海中を泳いで1か月生活することを考えると、汽水ではなく、海水で飼育したほうがいいと思うので速度を変えて2容器で濃くしながら実験飼育します。

比重1.005でも、かなり激しく泳いでいます。

今回は比重1.005のままで、比重1.015のシオミズツボワムシ+ナンノクロロプシスを少し入れた容器と、一気に比重1.015にして、これから少しづつ、1.023くらいまで引き上げてみる容器に分けました。

 

カニ類ではゾエアからメガロパに脱皮した後は共食いが始まることが多いので、何か個別飼育ができる容器を考えてみたいと思います。

(それまで生存させられるかが問題ですが)

 

これがアカテガニのゾエア幼生であれば、約1ヶ月間、海中を泳ぎ回った後、親の形に近いメガロパ幼生に変態して岸に近づき、やがて稚カニとなって陸へと上がって行くので、うまくメガロパになったら、ツノガエルの時のように上陸環境を作らねばならないです。

Categories: 生物室

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