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ラリマーを始めて見たのは新宿のミネラルフェアでした。研磨したものがメインでしたが、卵型のものが可愛く、インコや文鳥の卵くらいのサイズで600円でした。
ラリマーの発見は1974年で青いペクトライトは当時トルコ石の代用品として使われることが多かったようですが、ラリマーという美しい響きを持つ名前がつけられて、売り出されたところ、どんどんその価格は高騰しました。
折しもパワーストーンブームに火が付いた時期で、これにヒーリングやらスピリチュアルなアイテムを売る店で扱われるようになったことで、さらに特別なものになっていきました。
鉱物業者さんの話では、一つの企業が独占して採掘しているので値上がりしているとも話していました。
発見は1974年ではありますが、ミゲルドミンゴフエルテスローレン神父が1916年11月22日に、青い岩の鉱山を発見しているのです。彼はここを探索して利用する許可を求めましたが、ドミニカ共和国ではペクトライトはまだ知られておらず、要求は拒否されたとドミニカ共和国の鉱業省の記録に残っています。
それから58年後の1974年に、ミゲル・メンデスと平和部隊のボランティアであるノーマン・リリングが、バラオナの沿岸地域であるバオルコ山脈の麓のビーチでラリマーを発見しました。原住民は石が海から来たと信じていて、石をブルーストーンと呼んでいました。ミゲル・メンデスは、幼い娘の名前であるラリッサとスペイン語で海を表す言葉(mar)を合わせてラリマーという名前を付けました。
彼らが見つけた石は沖積堆積物で、バオルコ川によって海に流されたものでした。上流の調査で、露頭が見つかり、鉱山が形成されました。
カリブ海の海と空を映したようなラリマーですが、この色は、カルシウムとナトリウムの酸性ケイ酸塩水和物であるペクトライトのカルシウムの一部が銅に置き換わった発色です。
今ではドミニカ共和国のナショナル・ストーンに認定されていますが、最初に神父の要求を拒否していなかったらどうなっていたのでしょうか。
美しいものは美しいので、やはり人気がでてナショナル・ストーンに認定されることになったのか。別の名前で売られてそれほど人気はでなかったのか・・・・・
現在、インドの業者さんから上質なラリマー(研磨加工されたもの)を少量づつ輸入しています。
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玉滴石
小さめな標本をアルミ缶に入れました。
うっかり、完璧セットしてしまいました。
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いちいち開封するのが大変なので、パッケージの上から撮影することにしました(すみません(-_-;))
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