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岩絵の具/きらら舎

 

一口に岩絵の具といっても、最近では数種類あります。本来は厳選した良質の鉱物や貴石を粉砕し、粒度別に水簸分級したもので、天然岩絵の具と呼ばれます。

『鉱物のレシピ』に石からの作り方と使い方を掲載しています。自分で絵の具を作るのも楽しいです。

しかし、天然岩絵の具は色が限られてしまいます。さらに鉱物は純粋なものはありません。そのため、良質の鉱物からでなければ美しい発色のものができません。逆に、そこが色に深みを増しているということもあります。また、色によっては毒なので注意が必要です。

きらら舎で販売している岩絵の具は新岩絵の具と呼ばれるものです。

 

新岩絵の具は、フリットと呼ばれる珪酸化合物(つまりはガラスみたいなもの)に発色剤として金属化合物を混合し、800~1000℃で焼成して、まずは人造珪岩石を作ります。

これを天然岩絵具と同様に粉砕し、粒度別に水簸分級します。天然岩絵の具同様、耐久性にすぐれ安定しています。

もう一つ、合成岩絵の具というものもあります。これは、石英や方解石などの白色の鉱物を粉砕し、粒度別に水簸分級してまずは白色絵具を作り、これを顔料で着色します。顔料での発色なので耐光性が低いのが残念なところ。

岩絵の具は両(15g)で量ります。1両で塗れる範囲は粒子が細かいほど広くなります。

粒度は数字で表されて、数字が小さいほど粒子は粗く、大きいほど粒子が細かく、一番細かいものを「白(ビャク)」と呼びます。

 

岩絵の具は砂みたいなものなので、そのままでは紙などにくっ付きません。そこで昔は膠を使っていました。膠とははゼラチンを主成分とする接着剤で、温めて溶かして使いますが、最近では膠液というものが販売されています。

また、膠液の代わりに液体のりも使えます。

 

きらら舎岩絵の具は、ちび壜に入っています。このままミニチュア棚に並べておくとドール撮影などのセットにもなります。

岩絵の具/きらら舎

カフェの岩絵の具コーナー。

ここで好きな色をご購入いただければ、カフェ内で塗り絵ができます(¥550)

・筆
・筆洗い
・パレット
・カード2枚+おまけ
・膠

筆もパレットもお持ち帰りいただけます。

 

カフェでは『鉱物と理科室のぬり絵』に掲載した蛍石のカードを塗っていきます。

まずは、薄い色を飛び飛びに塗っていきます。

いくつかの色を使って塗っていきます。わざと塗り残し、または白色を塗ると光っているように見えます。

最後に蛍光させたい部分に蛍光砂を塗っていきます。

膠液は室温が低いとゼラチンのように固まりますが温めると溶けます。

 

岩絵の具/きらら舎

岩絵の具/きらら舎

 

カフェのワークショップでは、完成後、みなさん、トイレに行ってブラックライトをあてて蛍光させると、想定外の美しさに「おおおお!!」っといいます(笑)・・・・それから、ブラックライトを消して蓄光を楽しみます。


 

雲母粉

マイカパウダーです。キラキラ感を出すのに使います。

 

胡粉

白色に塗りたい部分に使います。

 

蛍光砂

蓄光する顔料を混ぜて詳細した人工石を砕いた砂です。

Ice Blue(SeaBlue)・・・冷たい青色で輝度は低め

Mint Blue(Aqua Blue)・・・緑を帯びた青色で輝度は中くらい

Lime Green・・・緑色で輝度は高め

名前が複数あるのは、入荷先が違うためですが、ほぼ同じです。

 

 


在庫のあるものから色見本をアップしていきます。ただし、モニターによって色味は変わりますので実際の色と多少違うことがあります。予めご了承ください。

近日中に、他の色も入荷予定です。

カフェには他の色もあります。


青系

岩絵の具/きらら舎

 

 

緑系

岩絵の具/きらら舎

 

 

黄色系

岩絵の具/きらら舎

 

赤系

岩絵の具/きらら舎

 

 

>>ご注文(岩絵の具)

 

Categories: 抽斗室

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かよこ さとう ()

Website: https://kirara-sha.com/

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